
The Doobie Brothers 50th Anniversary Tour
ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)の最新アルバム『Walk This Road』は、制作に数年を要したとはいえ、発売からわずか4ヶ月しか経っていません。しかし
マイケル・マクドナルド(Michael McDonald)は、次のアルバム制作に着手する準備が早くもできています。米Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、次のアルバムやツアーについて話しています。
「たぶん次のアルバムを作るだろうね。試してみたいことがたくさんあるんだ。何よりも、また一緒に部屋に集まって、昔のようにレコーディングしてみたい。
最近のレコーディングには、いくつかの利点がある...曲を作るために利用できるテクノロジーやあらゆるものがあるからね。作曲家はまずトラックを形作り、曲に最適なテンポを見つけ、多くのアレンジのアイデアを練り上げてから、バンドメンバーを、時には個別に呼んで、彼らの解釈を加える。今回の『Walk This Road』はほぼその方法で制作され、素晴らしい出来栄えになった。
でも、みんなで床に座って曲を作り、バンドが一緒に演奏する瞬間を捉える…アイデアを輪の中で回していく、そんなあの感覚が恋しいんだ。曲は変化し、新たな解釈や表現へと生まれ変わる。そして元の持ち主のもとに戻ってくる頃には、ほとんど見分けがつかないほど変わっている。それは時に苦痛を伴うこともある。でも次のアルバムを作るなら、少なくともその手法を一部取り入れることに決めている。それがふさわしいと感じているからね」
新しいアルバムの制作がいつ始まるかはまだ分からないという。
ドゥービーズの次のツアーについて、マクドナルドはこう話しています。
「来年のツアーや日程について話している。でもこの年齢になると、真っ先に頭に浮かぶのは“その頃まで生きているだろうか?”ということだよ」
前回のツアーでは、最新作『Walk This Road』収録曲が観客から好評だったという。
「昔は新曲を早い時間に演奏するようにしていた。観客にとってはトイレに行く良い口実だからね。だって、彼らが本当に聴きたいのはヒット曲や馴染みのある曲だから。いつもそのことは意識している。
でも『Walk This Road』はストリーミングで幸運にも聴かれているおかげで、みんながある程度知っていることに気づいた。みんなにとって馴染みがあるんだ。これだけ年月が経って、観客が新しい曲に親しみを感じてくれているのは、やっぱり嬉しいよ。このアルバムならではの特別な感覚だね」
マクドナルドは、今や自分は完全にドゥービー・ブラザーズの一員だと考えていると話しています。
「バンドに戻れて本当に素晴らしい経験になった。ドゥービーズの楽曲、トミーとパットの楽曲を演奏するのがずっと恋しかったんだ。
ドゥービーズでは、自分のバンドよりもキーボード奏者としての役割を担うことが多い。自分のバンドでもキーボードは弾くけれど、歌や観客との交流に集中できるよう最小限に抑えている。オルガンやシンセサイザーなどを、より高度に演奏するメンバーがいるしね。彼らは僕よりずっと上手いんだ。
(ドゥービーズでは)演奏そのものを本当に楽しんでいるし、挑戦に応えるのも楽しい。ドゥービーズ以外では、なかなか味わえない感覚だ。他の楽器も少し演奏できる。ギターやアコーディオンを少しだけ…どれも上手くはないけれど、できるときは自分を甘やかして、恥ずかしがらずにやっているよ」