HOME > ニュース >

フェスに参加した母親、離れ離れになった自閉症の息子がグリーン・デイと共演しているのを観て無事を知る 夢を叶えたバンドに感謝

2025/09/25 14:32掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Green Day with Argyle (Live in Chicago at Riot Fest 2025)
Green Day with Argyle (Live in Chicago at Riot Fest 2025)
自閉症の息子の16歳の誕生日を祝して一緒に音楽フェスに参加した母親。会場でトイレに行きたくなり、息子を一人で前列に残してその場を離れた。戻ろうとするが、すぐに会場はファンで埋め尽くされ、母親は息子のところへ戻ることができなかった。やがてフェスはヘッドライナーのグリーン・デイ(Green Day)が登場。しばらくすると、バンドはファンをステージに迎えた。彼女の息子だった。息子はグリーン・デイと一緒に歌うのが夢だった。母親は息子が無事だと知り、そして夢を叶えてくれたバンドに感謝しています。

グリーン・デイは、9月21日にシカゴのダグラス・パークで開催された<ライオット・フェスト>の最終日にヘッドライナーを務めました。

ボビー・キャントレルは息子のアーガイルと共にインディアナからグリーン・デイを観るために車で駆けつけました。これは息子の16歳の誕生日祝いの一環でした。二人は正午頃に会場に到着し、午後8時15分頃開始予定のグリーン・デイのライヴのためにステージ最前列近くの場所を確保しました。

息子のアーガイルはグリーン・デイのライヴの時に掲げるボードを持参していました。そこにはこう書かれていました。

「こんにちは!今日は僕の16歳の誕生日です!僕は自閉症で、グリーン・デイが大好きです。ステージに上がって“Know Your Enemy”を歌ってもいいですか?」

ある時、母はトイレに行きたくなり、アーガイルを一人で前列に残しました。しかし会場はファンで埋め尽くされ、ボビーは息子のところに戻る方法を見つけることができませんでした。ボビーは後日インスタグラムにこう書いています。

「トイレに行った時に息子と、はなればなれになってしまい、戻ることができなかったので、私は一日中パニック状態でした」

やがてグリーン・デイの演奏が始まりましたが、ボビーはまだ息子のところに戻れていませんでした。3曲目に入り、「Know Your Enemy」が始まりました。曲が半分ほど進んだ頃、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング(Billie Joe Armstrong)がステージ前方にやってきました。

「今、風邪がひどくてね。本当に。ここがちょっと調子悪くて(と胸を軽く叩きながら言う)。だからボランティアが必要なんだ。この曲の歌詞を知っている人はいる?誰か知ってる?」

そして、彼が選んだのはアーガイルでした。ビリー・ジョーは少年を抱きしめ、マイクを渡すと、アーガイルはすべての歌詞を完璧に歌いきりました。

もちろん、ボビーは大きなスクリーンで息子の姿を見て、彼が無事だと知りました。ボビーは後日インスタグラムにこう書いています。

「私の大切な子供の夢を叶えてくれて、私の不安を和らげてくれてありがとう! 息子がステージに上がっているのを見た瞬間、“うわっ、私の子よ!!!”と叫んじゃいました。なんて素敵な夜でしょう! (これまでもファンだったが)常に新しい気持ちでファンであり続けます」

ファン撮影の映像あり