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「サンプリング法は人種差別的だと思う。黒人音楽を取り締まっているようなものよ」 リゾはサンプリングについて自身の考えを語る

2025/09/23 19:22掲載
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Lizzo (Image credit: Gilbert Flores/WWD via Getty Images)
Lizzo (Image credit: Gilbert Flores/WWD via Getty Images)
「今の時代、サンプリングに対してみんな変に神経質になりすぎてる。サンプリング法は人種差別的だと思う。黒人音楽を取り締まっているようなものよ」と、シンガーソングライター/ラッパー/フルート奏者/俳優のリゾ(Lizzo)はサンプリング法について「人種的偏見に満ちている」とポッドキャスト「Million Dollaz Worth Of Game」の最近のインタビューの中で主張しています。

「今の時代、サンプリングに対してみんな変に神経質になりすぎてる。サンプリング法は人種差別的だと思う。

(インタビュアー:どうして?)

最初にサンプリングを始めたのは誰? 80年代、90年代のラッパーたちよ。彼らは大きなスタジオを使えなかったからレコードをサンプリングしたの。ベースの弾き方とかを習って育ったわけじゃない。彼らは親とかが持っていたレコードからサンプリングすることで、ヒップホップというジャンルを創り上げたのよ。

当時はサンプリングに関する法律なんてなかった。すべてが自由奔放だった。だから、彼らはただ“そういうものさ”って感じでやってた。そしてヒップホップが生まれ、それは素晴らしいものだった。

(ビズ・マーキー、デ・ラ・ソウルなどがサンプリング使用で訴訟沙汰となったことを念頭に置いていて)

すべてを盗みとすること、黒人文化に盗みのレッテルを貼ること、それが私を少し嫌な気持ちにさせるのよ。

(彼女は、おそらく自分が深みに足を踏み入れすぎたと感じたのか)

この話はカメラの前ですべきじゃないかもね! 黒人音楽を取り締まっているようなものよ。ヒップホップの媒体はサンプリングだった。サンプリングはヒップホップを生んだ黒人の芸術。ヒップホップはサンプリングから生まれた。そして今、サンプリングは盗みと同義語になっている。

(誤解を招かないように自分の考えを明確にして)

サンプリング法の起源は、人種的な問題が絡んでいたと思う。黒人の芸術を取り締まるためのものだった。もちろん今では、何かしらの規制は必要だし、公正なことと不公正なことがあるのは理解している。でも、ヴァイブ(vibe/雰囲気・フィーリング・ノリ)だけで訴えられるのは、まるで“おい、それ俺の曲のヴァイブだぜ”って言われているようなものよ。

意図的に他の人の曲を使ったなら、わざとやったなら理解できる。ちゃんとクレジットを差し上げたい。でも、聴いたこともない曲に自分の曲の一部を譲らなきゃいけなかったこともあるのよ」