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400人以上の俳優やミュージシャンらが言論の自由を守るための公開書簡に署名 米政府による言論の自由の弾圧を非難

2025/09/23 11:39掲載
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United States of America
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400人以上の俳優、ミュージシャン、映画監督らが言論の自由を守るための公開書簡に署名しました。米政府による言論の自由の弾圧を非難しています。

ミュージシャンはシンディ・ローパー、シェリル・クロウ、オリヴィア・ロドリゴ、ビースティ・ボーイズのアドロック(アダム・ホロヴィッツ)、アル・ヤンコビックらが、俳優はトム・ハンクス、ロバート・デ・ニーロ、ナタリー・ポートマン、ベン・スティラーらが名を連ねています。

トランプ米大統領が自身に批判的と見なすメディアへの圧力を強める中、米国のコメディアン、ジミー・キンメルの人気トーク番組『Jimmy Kimmel Live!』が放送休止になりました。これはトランプ米大統領の盟友である政治活動家チャーリー・カークの射殺事件をめぐるキンメルの発言が批判されたことを受けてのもので、米テレビ局ABCは9月17日に番組を無期限で休止すると発表しました。

この判断をしたABCに対し、言論の自由の危機だとして批判する声が高まっており、今回、アメリカ自由人権協会(ACLU)は公開書簡を発表し、400人以上の俳優、ミュージシャン、映画監督らが署名しました。

この公開書簡が発表された後、ABCは『Jimmy Kimmel Live!』の放送を9月23日から再開することを発表しました。声明によると「ここ数日、本人と慎重に話し合いを重ね、再開する決定に至った」という。

公開書簡の全文は以下の通り。

「私たち国民は、言論の自由に対する政府の脅威を決して受け入れてはなりません。指導者たちがアーティスト、ジャーナリスト、企業に対し、その発言に対して報復で圧力をかけるような行為は、自由な国で生きる意味そのものの核心を揺るがすものです。

先週、政府が民間企業に報復をほのめかしたことで、ジミー・キンメルの番組が放送中止となり、これは我が国の言論の自由にとって暗い瞬間となりました。批判者を黙らせようと、政府はジャーナリスト、トークショー司会者、アーティスト、クリエイター、エンターテイナーなどあらゆる分野の人々の生計を脅かす手段に手を伸ばしています。これは私たちの国が築き上げた価値観に反し、憲法が保障する権利に背く行為です。

この問題は、私たちや私たち業界を超えた、はるかに大きな問題であると認識しています。教師、政府職員、法律事務所、研究者、大学、学生など、多くの人々が表現の自由に対する直接的な攻撃に直面しています。

政治的な立場や、政治に関わるかどうかに関わらず、私たちは皆、この国を愛しています。また、権力者によって私たちの声が封じられるべきではないという信念も共有しています。なぜなら、それが私たちの誰かに起こるなら、それは私たち全員に起こることだからです。

今こそ、私たちの国全体で言論の自由を守る時です。私たちはACLUと共に、憲法で保護された権利を守り、維持するための戦いに、すべてのアメリカ人が参加することを呼びかけます」

<署名者(一部)>
actors Tom Hanks, Ben Stiller, Billy Crystal, Robert De Niro, Florence Pugh, Pedro Pascal, Jennifer Aniston, Michael Keaton, Judd Apatow, Julia Louis-Dreyfus, Regina King, Kirsten Dunst, Noah Wyle, Joaquin Phoenix, Diego Luna, Martin Short, Alison Brie, Timothy Olyphant, Joe Keery, and Jim Parsons 他

musicians Olivia Rodrigo, “Weird” Al Yankovic, Beastie Boys’ Adam Horovitz, Cyndi Lauper, and Sheryl Crow 他