英ガーディアン紙によると、
ジョン・レノン(John Lennon)が学生時代に使用していた机が、彼がかつて通った学校の屋根裏で発見されました。教師たちはジョンを「厄介者」と見なしていたため、職員によって長年隠されていました。ジョンの机は数十年にわたり学校のどこかにあると噂されていましたが、ついに見つかり、現在、リバプール・ビートルズ・ミュージアムで展示されています。
ジョンは1952年から1957年にかけてリバプールのグラマー・スクール(日本でいえば中高一貫校)のクオリー・バンク校に通っていました。ビートルズの前身となったバンド、クオリーメンの名前は、この学校の名前にちなんで名付けられました。
ジョンがビートルズで一躍有名になった後、教師たちが彼を「厄介者」と見なし、学校が彼と関連付けられるのを望まなかったため、職員が机を隠したと長年言われていました。
現在カルダーストーンズ校の教師であるトム・バリーはこの計画は当時の校長が主導したと同紙に語っています。
「話によると、当時の校長ビル・ポブジョイは、ジョンがビートルズで名声を得た頃、おそらく1963年か1964年頃に、用務員のヨザーに、ジョンが使った古い学校の机を、歴史の教室から外して倉庫に入れるように命じたようです。
その机は何年も鍵のかかった場所にしまわれていて、鍵をなくしてしまったので、私たちは扉を壊して中に入らなければなりませんでした。
その噂は学校中に広まっていましたが、それが本当にジョンの机なのかどうかはわかりませんでした。しかし今回新たに、校長の秘書が用務員にその作業を指示した文書が見つかったので、書面による証拠もあります」
バリーによると、学校は長い間、ジョンを認めることを拒み続けてきたという。ジョンは学生時代に問題行動を起こしたことで知られおり、校門に現れたファンを追い返すこともあったという。
しかし今では、ジョンがそこで過ごした時間を大切にしており、ジョンがポール・マッカートニーやジョージ・ハリスンと共に演奏したステージなどを見学できるファン向けツアーを提供しています。
バリーはこう続けています。
「ジョンがはあまりにも厄介者でいじめっ子で、あまりにも出来の悪い生徒だったため、学校関係者は彼がその学校に通ったことすら認めたがらず、彼の痕跡をすべて消し去りました。ビートルマニアの時代を通じて、彼について語られることは一度もなく、認められることもありませんでした」
このジョンの机は、マシュー・ストリートのリバプール・ビートルズ・ミュージアムで展示されています。

Quarry Bank desk used by John Lennon. Photograph: Peter Byrne/PA