HOME > ニュース >

マッシヴ・アタック Spotifyから楽曲を全て削除するよう要請したことを発表

2025/09/19 01:10掲載(Last Update:2025/09/19 09:37)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Massive Attack
Massive Attack
マッシヴ・アタック(Massive Attack)は、全地域のSpotifyから彼らの楽曲を全て削除するよう要請したことを発表しています。

マッシヴ・アタックをはじめとする400以上のアーティストやレーベルは、パレスチナのガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍を抗議する新たな文化ボイコット「No Music For Genocide」に参加し、イスラエル国内の全ストリーミングサービスから自身の音楽の配信を停止することを発表しました。同時に、主要レーベルにも同様のことを行うよう強く求めています

マッシヴ・アタックはさらに「ファンが苦労して稼いだお金とミュージシャンの創造的な努力が、最終的には致命的でディストピア的な技術に資金を提供している」という状況を理由に、全地域のSpotifyから彼らの楽曲を全て削除する措置を取ったとも発表しています。

マッシヴ・アタックの声明は以下の通り

「“No Music For Genocide(ジェノサイドに音楽を供与するな)”運動を支持し、マッシヴ・アタックは所属するレコードレーベル(ユニバーサル・ミュージック・グループ)に対し、イスラエル国内のすべてのDSPストリーミングサービスから我々の音楽を削除するよう正式に要請しました。

このイニシアチブとは別件として、また同社CEOが軍事用ドローン及び戦闘機に統合されたAI技術を生産する企業に(報道によれば)多額の投資をしていることを踏まえ、マッシヴ・アタックは所属するレーベルに対し、全地域でSpotifyストリーミングサービスから我々の音楽を削除するよう別途要請しました。

我々の見解では、アパルトヘイト時代の南アフリカにおける効果的なアーティストの行動という歴史的先例、そして現在イスラエル国家によって行われているアパルトヘイト・戦争犯罪・ジェノサイドにより、“No Music For Genocide”キャンペーンは不可欠なものとなっています。

Spotifyの別件については、長らくアーティストに課せられてきた経済的負担に加え、ファンが苦労して稼いだお金とミュージシャンの創造的努力が、最終的に致命的でディストピア的な技術に資金提供するという道徳的・倫理的負担が重なっています。

もうたくさんだ。

別の道は存在する」

SpotifyのCEOであるダニエル・エクが、AI軍事ソフトウェアを専門とするドイツ企業Helsingに資金を投資したことに抗議してSpotifyを去った他のアーティストには、King Gizzard & The Lizard Wizard、Deerhoof、Xiu Xiu、Hotline TNT、The Batsなどもいます。

【update:2025/09/19 01:10】

Helsing社は現地時間9月18日に発表した声明で次のように述べています。

「現在、Helsingの技術がウクライナ以外の紛争地域に配備されているという誤った情報が広まっていますが、これは事実ではありません。私たちの技術は、抑止力として、またウクライナにおけるロシアの侵略に対する防衛のためだけに欧州諸国に配備されています」