エアロスミスのジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォード、当初ヴァン・ヘイレンを煩わしいと感じたが、やがて彼らの真価に気づいたと語る

エアロスミス（Aerosmith）のギタリスト2人、ジョー・ペリー（Joe Perry）とブラッド・ウィットフォード（Brad Whitford）は、ヴァン・ヘイレン（Van Halen）が登場した時を振り返り、当初はその騒ぎに苛立っていたものの、やがて彼らの真価に気づいた経緯をリック・ベアトの最近のインタビューの中で語っています。

ウィットフォードはこう話しています。

「まず最初に、ちょっとイライラしたよ。俺たちは彼（エディ）が何をやっているのか分からなかったからね。少しは知っていたけど。（ピックアップ開発で知られ、ギタリストとしても名を馳せた）ビル・ローレンスもタッピングをやっていたからね

…でも、（エディの）それはまるでジェフ・ベックのような存在で、手の届かない感じだった。彼の曲を聴けば聴くほど、本当に素晴らしくて、ただただ圧倒された。すごく魅力的だった。安っぽい要素が一切なかったんだ。

そして、あのパワーだよ。アレックス（ヴァン・ヘイレン）の本を読むと、彼らが毎日、朝から昼まで一緒に演奏し続けていたことがよく分かる。彼らのアルバムを聴くと、あの二人の息の合った掛け合いと圧倒的なパワーが伝わってくるんだ。“うわっ、これまでに聴いた中で最もパワフルなバンドの一つだ”って思ったよ」

ジョー・ペリーは続けて、当時のハードロックの常識をヴァン・ヘイレンが書き換えたと指摘しています。

「ファーストアルバムは…それを聴いた瞬間、俺たちが昔やってたけど、もうやらなくなったような古い手口を全部引っ張り出して、それの最大レベルをさらに超えやがったと感じたよ。あの最初のアルバムはマジで衝撃的だった…覚えてるよ、彼らがクラブで演奏してた頃、（エディは）振り返って、観客に自分のやってることを見せないようにしていた。でもな、仮に観客に見えてたとしても、誰にも真似できなかったと思うよ」