Ozzy Osbourne at Back to the Beginning (c)Ross Halfin
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) の新しいオフィシャル長編ドキュメンタリー映画『Ozzy Osbourne: No Escape From Now』のトレーラー映像が公開されています。
オジーの生前から制作されていた作品で、この2時間の映画は、オジーの健康問題とステージ復帰までの道のりを記録したもので、オジーの最後の6年間に焦点を当てています。本作は、日本を除く全世界で動画配信サービスのParamount+にて10月7日より独占配信されます。
VIDEO
オジーは2019年に自宅で転倒した際、2003年の四輪バギー事故の後に体内に挿入された金属棒の位置がずれてしまい、脊椎損傷を悪化させました。それ以来、彼は数度の手術を受けました。また2020年にはパーキンソン病とも診断されました。
プレスリリースによると、このドキュメンタリーは「2019年の不運な転落事故以来、オジーが直面してきた壊滅的な挫折」を明らかにするものとなるという。
ドキュメンタリーの概要には、こう書かれています。
「これは、あなたがこれまで見たことのないオジー・オズボーンです。史上最高のロックスターの一人である彼の、正直で温かく、そして非常にパーソナルなポートレートであり、6年前に彼の世界が完全に停止し、彼が本当の自分とは何なのかを熟考し、自身の死と向き合い、そして最後にステージでパフォーマンスができるかどうかを自問せざるを得なかった経緯を詳しく描いています。
この映画では、オジーの健康問題とパーキンソン病の診断がもたらした影響を取り上げ、音楽がオジーの人生において中心的な役割を果たし続けていることを示しています。また、そのような状況にもかかわらず、彼のいたずら好きなユーモアのセンスはまったく変わっていないことも証明しています」
監督はBAFTA受賞者タニア・アレクサンダー(「Gogglebox」)。
この映画は、オジーの健康問題だけでなく、2020年の『Ordinary Man』と2022年の『Patient Number 9』という、オジーの最後の2枚のソロアルバムの制作過程、そして2022年に故郷バーミンガムで開催されたコモンウェルスゲームズでステージに立つことを決断した経緯も記録しています。
本作は2024年9月のロックの殿堂入り式典や、2025年7月にバーミンガムで開催された、ブラック・サバスとオジーの最終公演『Back To The Beginning』を行うことを決意した様子も記録しています。
このドキュメンタリーには、オジーの妻でマネージャーのシャロンと彼らの子供たち(エイミー、ケリー、ジャック)のほか、ブラック・サバスのトニー・アイオミ、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュとダフ・マッケイガン 、メタリカのロバート・ロバート・トゥルヒーヨとジェイムズ・ヘットフィールド、ビリー・アイドル、トゥールのメイナード・ジェームス・キーナン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスらが出演しています。
オジーは制作決定時の声明でこう述べていました。
「この6年間は、俺が経験した中でも最悪の時期の連続だった。もうこれまでだと思ったこともあった。でも、音楽を作り、2枚のアルバムを制作したことで俺は救われた。音楽がなければ、俺は正気を失っていただろう。
俺のファンは長年にわたって俺を支えてくれた。本当に感謝しているし、きちんとお別れを言いたい。ヴィラ・パークでの公演はまさにそのためのものだ」
シャロンは制作決定時の声明でこう述べていました。
「この映画は、ここ数年のオジーに起こったことをありのままに描いたものです。この映画は、オジーがどれほど困難な状況に置かれていたか、またパーキンソン病を含む多くの深刻な健康問題に数多く直面しながら、彼が示した勇気を描いています。これは、現在の彼の人生の現実を描いたものです。私たちは信頼する制作チームと協力し、彼らに自由に物語を語らせることを許しました。この物語が、オジーと同じような問題に直面している人々を勇気づけるようになることを願っています」
本作は、オジーの死後初めて公開されるオフィシャル長編ドキュメンタリーです。彼の最晩年を描いた1時間の番組『Ozzy Osbourne: Coming Home』は8月18日に英BBC Oneで放送される予定でしたが、直前で放送が中止されました。