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スティーヴ・ヴァイ、フランク・ザッパとの関係の始まりを語る 友人が盗んだ名刺の中にザッパの電話番号があり、繋がるまで2年間電話をかけ続けた

2025/09/16 20:53掲載
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Steve Vai and Frank Zappa - Image: Gary Gershoff / Getty Images
Steve Vai and Frank Zappa - Image: Gary Gershoff / Getty Images
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)のキャリアは、フランク・ザッパ(Frank Zappa)に見いだされたことで始まりました。では、ザッパはヴァイのことをいつ知ったのでしょうか? ヴァイはビリー・コーガンのポッドキャスト『The Magnificent Others with Billy Corgan』の最近のインタビューの中で、友人が盗んだ名刺ホルダーにザッパの電話番号があることがわかり、それから2年間、ザッパに繋がるまで電話をかけ続けたことから始まったと振り返っています。

「16歳の頃、僕は小さな寝室で練習に練習を重ねていた。友達は遊びに行くために僕を外に連れ出そうとしていて、そのうちの一人が部屋に入ってきた。彼はニューヨークのスタジオから盗んだローロデックス(名刺ホルダー。昔は電話番号を調べるのに使っていた)を持ってきていた。僕が練習していると、彼はそばでローロデックスをめくりながら、“ミック・ジャガー、かっこいい!”“パット・ベネター!”とか言っていた。そしてZのところまで来て、“フランク・ザッパの電話番号がある”と言ったんだ。僕は“何だって!?”と驚いたよ。

16歳の時、電話をかけてみた。妻のゲイルが出た。今の僕が知っているゲイルの性格を考えると、彼女が電話に出たこと自体が不思議だった。

僕が“ただのファンです。電話番号を知ったので…フランクと話せますか?”って聞いたら、彼女は“フランクはツアー中よ。半年後にまたかけて”と言ったんだ。だから、またかけたよ。“またフランクはツアー中だから、さらに半年後ね”と言われ、それを3回繰り返して僕が18歳になった時、バークリーにいる友達のアパートからかけた電話にフランクが出たんだ。

彼は本当にいい人だった。ちょうどいいタイミングで電話が繋がって、住所を教えてくれたんだよ。彼がエドガー・ヴァレーズの楽譜を探しているのを知っていたから、ボストン公共図書館にその楽譜があったので、それをコピーしたんだ。“ねえフランク、この楽譜を送りたいんだけど。(ザッパの超難曲)“The Black Page”の譜面起こしもあるし、僕のバンドのテープもあるんだ”と言ったら、奇妙なことに彼は“じゃあ、直接家に送ってくれ”と言って、自宅の住所を教えてくれた。それで郵送して、そこから始まったんだよ」

ザッパは感銘を受け、すぐにヴァイを雇いたいと思いましたが。しかし、ヴァイはまだ18歳だったため、20歳になるまで待たなければなりませんでした。

「彼は僕にバンドのオーディションを受けてほしかったんだけど、僕が18歳だと言ったら“無理だ”と言われたよ。でも、譜面起こしは送っていたんだ」

ヴァイはザッパのバンドに参加してツアーをする代わりに、最初の数年間をはザッパの音楽の譜面起こしに費やし、20歳でバンドのメンバーになるまでその仕事を続けました。