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英シンセポップ・デュオ ブランマンジュのステファン・ラスコム死去

2025/09/15 19:09掲載
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Stephen Luscombe
Stephen Luscombe
1980年代に人気を博した英国のシンセポップ・デュオ、ブランマンジュ(Blancmange)の創設メンバーでキーボード奏者/マルチ・インストゥルメンタリストのステファン・ラスコム(Stephen Luscombe)が死去。ブランマンジュの相棒ニール・アーサーがSNSで発表。70歳でした。

以下、ニール・アーサーの声明より

「胸が張り裂ける思いだ。安らかに眠れ、ステファン。永遠に愛している」

ラスコムの死因は明らかにされていませんが、ラスコムは2011年に腹部大動脈瘤を発症した後、健康上の理由でブランマンジュを脱退していました。

ステファン・ラスコムは1954年10月、イングランドのミドルセックスに生まれる。ロンドンのウェストミンスター大学ハロー美術学校で学んだ。1979年にローレンス・スティーブンス、ニール・アーサーと共にブランマンジュを結成。スティーブンスは間もなく脱退し、2人はデュオとして活動を続けた。グループ名は同名のデザートに由来する。

1982年、「Living on the Ceiling」が英シングル・チャートで7位を記録してブランマンジュはブレイクを果たす。同年リリースのデビューアルバム『Happy Families』は英アルバムチャートでトップ40入りを果たし、1984年にリリースされたセカンドアルバム『Mange Tout』はトップ10入りを果たした。

しかし、1985年の続編『Believe You Me』は商業的に成功せず、ブランマンジュは翌年の1986年に解散した。解散後、ラスコムは1989年にインド音楽の影響を受けた『アルバムNew Demons』を発表した。

四半世紀の空白を経てブランマンジュは再結成し、2011年に4枚目のスタジオアルバム『Blanc Burn』をリリースした。しかし、ラスコムは腹部大動脈瘤を患い、バンドを離脱せざるを得なくなった。その後、アーサーはセッションミュージシャンの協力を得て、ブランマンジュとしてレコーディングと演奏を続けることを選択した。その後10枚以上のスタジオアルバムをリリースしている。