
Viv Prince - R. McPhedran/Express/Hulton Archive/Getty Images
ブリティッシュ・ロック・バンド、
プリティ・シングス(The Pretty Things)のメンバーとして活動し、キース・ムーンをはじめ多くのミュージシャンに影響を与えた、ドラマーのヴィヴ・プリンス(Viv Prince)が死去。84歳でした。
ジャック・ホワイトがSNSで「ヴィヴ・プリンスをよく知る人物である友人のジョン・ベイカーからヴィヴ・プリンスが亡くなったとの知らせを受けた」と報告しています。
以下、ホワイトの投稿より
「友人のジョン・ベイカーから連絡があり、偉大なヴィヴ・プリンスが亡くなったことを知りました。ジョンは彼をよく知る人物だ。
ヴィヴは驚異的なドラマーで、ワイルドで奔放さに満ちていた。彼はザ・プリティ・シングスのメンバーとして活動し、キース・ムーンをはじめ多くのミュージシャンに影響を与えた。数年前、幸運にもヴィヴに会う機会があった。当時彼はポルトガルの農場で働いていた。彼はインスピレーションに満ちた風変わりなロックンローラーだった。いつか彼についてのドキュメンタリーを制作するチームを結成しなければならないかもしれない。安らかな旅立ちを、ヴィヴ。あなたは本当に特別な存在でした」
ヴィヴ・プリンスことヴィヴィアン・マーティン・プリンスは、英国ラフバラで生まれる。ジャズギターを弾き始めた後、ドラムに転向した。60年代初頭、プリンスは数々のジャズバンドとともにヨーロッパツアーを行い、その後ロンドンでセッションミュージシャンとして活動した。
カーター・ルイス&ザ・サザンナーズでジミー・ペイジと共演していた頃、プリンスはロンドンのロックンロールシーンで、華やかで気まぐれなショーマンとして知られた人物だった。1964年、プリティ・シングスのマネージャーがプリンスに加入を説得し、オリジナルドラマーのヴィヴ・アンドリュースに代わって加入した。
ヴィヴィ・プリンスは、プリティ・シングスのアルバムのうち、1965年にリリースされたデビューアルバム『The Pretty Things』と『Get the Picture?』の2枚のみに参加した。「Don’t Bring Me Down」「Honey I Need」「Cry To Me」などは、英国で中程度のヒットとなり、プリンスのステージ上での奇抜なパフォーマンスは、観客を魅了した。
キース・ムーンは彼らのライヴに定期的に観覧し、ドラマーのヒーローと慕うプリンスを綿密に研究し、プリンスのパフォーマンスから多くのことを学んだ。
プリンスは1964年の終わりまでにプリティ・シングスを脱退した。その後、彼はいくつかのグループで演奏を続けたが、数十年前に音楽業界を去っていた。