
Miles Davis - Photo by Don Hunstein
2026年に生誕100周年を迎える
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)。そのアニヴァーサリーを前に、マイルスの楽曲やその他の権利に動きがありました。
ニューヨーク市に拠点を置くReservoir Mediaは、マイルス・デイヴィス・エステート(遺産管理団体)との契約を締結。マイルス楽曲の著作権(音楽出版権)の大部分と、マイルスに関連するその他の権利(氏名および肖像の使用権、録音音楽に対する一定の権利を含む)を取得したと発表しました。
この契約には、マイルスの音楽出版権の90%、そして、マイルスの録音音楽からの収入のエステート分も含まれており、その金額は4,000万ドルから6,000万ドル(約59億円~約88億円)規模と推定されています。
ただし、マイルスの録音音楽作品の所有権は含まれておらず、これは主にソニーミュージックが引き続き所有しています。
またReservoir Mediaは今後、マイルス・デイヴィス・エステートと協力し、マイルスの生誕100周年を記念する企画を行うことも発表しています。これには、さまざまなパートナーが企画する多様なイベント、特別プログラム、著名人によるトリビュートやコンサート、マーケティングコラボレーション、その他の祝賀行事が含まれています。
また2026年以降に開始予定のプロジェクトには、マイルスと
ジュリエット・グレコ(Juliette Greco)の情熱的な恋を描く映画『Miles & Juliette』もあります。これにはローリング・ストーンズの
ミック・ジャガー(Mick Jagger)が共同プロデューサーとして名を連ねています。
さらにマイルスの象徴的なサウンドをオリジナルのオーケストレーションと貴重な映像と組み合わせ、観客にまったく新しい方法で彼の不朽のレガシーを体験する機会を提供する国際的なシンフォニック・ライブ・ショーも予定。
そして、M.E.B. (元Miles Electric Band) のツアーには、3月にSFJazzで4夜の特別プログラムを伴う『Miles Davis Centennial Celebration』も含まれます。