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ピンク・フロイド「Dogs」 録音済ギターソロを誤って消去 録音をやり直したデイヴィッド・ギルモアが回想 「100%満足できるものには決してならない」

2025/09/09 13:09掲載
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Pink Floyd / Animals
Pink Floyd / Animals
ピンク・フロイド(Pink Floyd)の1977年アルバム『Animals』に収録されている「Dogs」は、録音済だったギター・ソロを誤って消してしまい、デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)がやむを得ずレコーディングをやり直す出来事がありました。ギルモアはリック・ベアトの最近のインタビューの中で、このハプニングについて振り返っています。

「“Dogs”のオリジナル・ソロは確かに消されてしまった。

曲の前半部分は完成していた。それから中間のブレイクダウン部分があって、それがあの奇妙な(出来事の)部分になった。そこには(目印のために)白い2インチのリーダーテープ(テープ上の区切りに使われるもの)が貼られていた。

その後、構成をどうするか考えながら、曲の残りを付け足していった。

前半に消したかった部分があって、ロジャー(ウォーターズ)とニック(メイスン)が“消去”モードにした。でも、そのまま“消去”モードにしたことを忘れてしまい、リーダーテープを2分間通り越してしまった。それで僕の2番目のギターソロが消えてしまったんだよ」

実際の録音されたソロは、ギルモア自身の言葉を借りれば、「完全に消去され、消えて、永遠に失われた」。しかし、幸いなことに彼はギターパートを別の場所に保存していました。

「幸いなことに、僕はミックスを家に持ち帰る習慣があり、その時のミックスも持ち帰っていた。なので、ラフミックスから再現しなければならなくなった。でも、100%満足できるものには決してならない。すべての音符を学び、リハーサルし、演奏したとしても、“ああ、あの時のフィーリングが永遠に失われてしまった”と考えてしまうんだ」