
Mark Volman - Gijsbert Hanekroot, Redferns, Getty Images
タートルズ(The Turtles)の創設メンバーで、同バンドのヒット曲の数々でヴォーカルを担当したマーク・ボルマン(Mark Volman)が死去。米VarietyやPEOPLEは彼の代理人に、ボルマンが予期せぬ短い闘病の末に9月5日に米テネシー州ナッシュビルで亡くなったことを確認しています。ボルマンは78歳でした。
マーク・ボルマンは1947年ロサンゼルス生まれ。幼少期から音楽を始めた。
1965年にウェストチェスター高校を卒業後、高校の学友だったハワード・カイラン(ヴォーカル)、アル・ニコル(ギター)、チャック・ポーツ(ベース)、ドン・マレー(ドラム)、ジム・タッカ(ギター)と共にクロスファイアーズを結成した。後にタートルズと改名したこのバンドは、すぐにトップ40ヒットを連発し、ボブ・ディランの「It Ain’t Me Babe」のカヴァーは8位を記録した。
その後もヒットが続き、「She'd Rather Be With Me」「Elenore」「You Showed Me」はいずれも60年代が終わる前にトップ10入りを果たし、そして1967年にはビルボード・ホット100で1位を獲得した「Happy Together」(ボルマンはハーモニーを担当)をリリース。この曲は3週連続で首位を維持した。
1970年にバンドが解散した後、ボルマンとカイランはデュオ、フロ&エディ(Flo & Eddie)として活動を開始した。デュオとしてアルバムをリリースしたほか、フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションにも参加した。
フロ&エディは他のアーティストのバックヴォーカルとして最も知られていた。ブロンディ、アリス・クーパー、デュラン・デュラン、ジョン・レノン、ラモーンズなどで歌っている。おそらく最も有名なバックヴォーカルは、T・レックスの「Bang a Gong (Get It On)」、ブルース・スプリングスティーンの「Hungry Heart」への参加だろう。
ボルマンは2023年、自身が認知症を患っていることを明かしていた。