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デヴィッド・ギルモア、ジミ・ヘンドリックスの演奏を初めて目撃した時の衝撃を語る

2025/09/05 17:01掲載
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David Gilmour - Photo by Anton Corbijn
David Gilmour - Photo by Anton Corbijn
デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)ピンク・フロイド(Pink Floyd)に加入するずっと前に、まだキャリアのごく初期だったジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の演奏を初めて目撃して衝撃を受けました。今も鮮明に覚えているというその瞬間をリック・ベアトとのインタビューの中で振り返っています。

「ロンドンに住んでいて全くの無一文だった頃。ピンク・フロイドに加入するずっと前のことだが、サウス・ケンジントンにブレイジズというクラブがあった。

そのクラブの会員になると――確か5ポンドかそこらで会員になれたはず――月曜から木曜、あるいは火曜から木曜まで無料で入れたので、よく通っていたんだ。タダだからね。

ある夜、そこに入ると、人であふれかえっていた。ビートルズも全員、ローリング・ストーンズも全員、そこにいた。“これはちょっと普通じゃないな”と思ったよ。すると、ギターケースを持った若者が入ってきて、ステージに上がり、ケースを開けて、ギターを逆さまに抱え、アンプに繋いで演奏を始めた。場内の全員がただただ呆然とした。まったくもって凄い光景だったよ」

ギルモアはすぐにこの謎のギタリストの音楽をもっと探そうとしましたが、一つの壁にぶつかりました。ヘンドリックスはキャリアのごく初期で、彼の音楽はまだ入手できなかったのです。ギルモアはこう続けています。

「翌日、このジミ・ヘンドリックスという人物のレコードを探しに行ったが、(米フォークミュージシャンの)ジェームズ・ヘンドリックス(James Hendricks)とか、(米ヴォーカリーズ・トリオの)ランバート、ヘンドリックス&ロスはあったけど、彼(のレコード)は存在しなかった」

ギルモアは自分が何か特別なものを見たことを自覚しており、世界が、ギターの真の先駆者と革新者の台頭を目撃しているという事実に気づくまでには、それほど時間はかかりませんでした。

「ジミ・ヘンドリックスが現れてすぐに、“よし、ジミ、俺もその一端を担いたい”と思ったよ」とギルモアは語っています。