
Jimi Hendrix and John McLaughlin (Image credit: Hendrix: Walter Iooss Jr./Globe Photos via ZUMA Wire/Alamy | McLaughlin: David Redfern/Redferns)
ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)は1969年3月、ニューヨークで
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)とジャムセッションを行いました。2人の才能溢れるギタリストの輝かしい出会いとなるはずでしたが、マクラフリンによると「大失敗」だったという。Ultimate Guitarの新しいインタビューの中で当時を振り返っています。
このセッションは1969年3月25日にニューヨークのレコード・プラント・スタジオで行われました。
「あれはちょっとね、大失敗だったよ。
ミッチ・ミッチェルと一緒にスタジオに入ったんだ。彼とは60年代にジョージ・フェイムと一緒にやった頃からの知り合いでね。
スタジオでは大きなパーティーが行われていて、とにかく音がデカかった。
そこで初めてバディ・マイルスに会って意気投合したんだよ。実際、彼とは友達だった。
ジミは当時、エクスペリエンスをバンド・オブ・ジプシーズに変えようとしていたところだった。
当時、僕はトニー・ウィリアムスやラリー・ヤングと共に(マンハッタンのジャズクラブ)ヴィレッジ・ヴァンガードで演奏していたんだけど、ミッチが僕たちに会いに来てくれて、それで、彼と一緒にスタジオに入ったんだよ。
バディはもうブーガルー(※1960年代にニューヨークで流行した、ラテン音楽がリズム&ブルースやソウルを吸収して発生した音楽)を演奏していて、それは素晴らしく、信じられないほどだった。
ジミもそこにいた。かなりの数のギタリストがいたよ。人がいっぱいで。大きなパーティーだったからね。
問題は、僕が持っていた唯一のギターがギブソン・ハミングバードだったこと。知ってるかい? 丸いサウンドホールのフォークギターだよ。
イギリスやヨーロッパにいた時、お金がなくて、本当に良いギブソンのギターを売らざるを得なかった。だから、(そのハミングバードは)かなり安物で、ディアモンドのピックアップを付けていたんだ。
でも、あの音量だと、ギターをアンプに繋ぐとすぐにフィードバックが起きた。弾くのが本当に大変だった。あのセッションではソリッドボディのギターが必要だったんだ。本当に残念だったよ。
でもジミに会えた。ジミはとても優しい人だった。その後また会って話す機会があったんだけど、彼はまったく気取らない人だった。
彼は、自分がエレキギターに革命を起こしていることを自覚していたと思う。確かに僕に影響を与えたし、僕に加えてさらに500万人のギタリストにも影響を与えた。彼はギターの革命を一人で成し遂げた。ワウペダルとマーシャルアンプで彼がやったことは信じられないものだった。それが全てだよ」