3,500枚以上のアルバムに参加してきたベテラン・セッション・ミュージシャンの
トム・デナンダー(Tommy Denander)。セッションワークにおいて、最近、特に問題なのは「クレジットが抜け落ちること」だという。米Guitar Worldの最近のインタビューの中で語っています。
「昔と比べて最近、特に問題なのは、クレジットが抜け落ちること。最近は頻発してて本当に腹が立つ。ポール・スタンレーの時にも起こった。彼も激怒していたよ。彼自身がまとめたアルバムのプレスリリースには俺の名前が載っていたのに、製品担当のバカがそれを台無しにしたと彼は言っていた。
それからエース・フレーリーの場合は、彼の最新アルバムの楽曲を俺が書いたことを“忘れていた”。25種類のレコードと、すべてのCDとデジタル版でクレジットが抜け落ちていた。今は修正されたけど、多くのメディア露出とPRの機会を逃してしまったんだ。
ある時は、リッキー・マーティンが、デズモンド・チャイルドと一緒に制作したアルバムのCDブックレットに自分の大きな写真を全面に載せたいと言い出し、すべてのクレジットは自分のウェブサイトに載せたんだ。もう何と言っていいのかわからないよ!
関わる名前が有名だから、本来よりずっと安い報酬で仕事を受けることもある。クレジットが載ることで自分の価値が上がり、それが収入に繋がるんだ。相手が雑でそれを怠ると、俺たちは二重に損する。だから、ずさんさなやり方には本当に腹が立つよ!」