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ソニック・ユースのサーストン・ムーア、再結成が好きじゃない理由を語る バンドにとって重要な要素は「若さ」

2025/09/01 20:33掲載
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Sonic Youth
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ソニック・ユース(Sonic Youth)での活躍でも知られるサーストン・ムーア(Thurston Moore)は再結成が好きじゃないという。バンドにとって重要な要素の多くは「若さ」であり、再結成をしてそれを再現しようとしても「それはまるでミニスカートを着たおばあちゃんのようなものだ。僕はそうなりたくない」と語っています。

2024年末に、サーストン・ムーアとリー・ラナルドによるイベントにスティーヴ・シェリーが参加し、ソニック・ユースの4分の3が再結集しました。ムーアは米ローリング・ストーン誌の最近のインタビューの中で、このパフォーマンスがノスタルジーを呼び起こしたかと尋ねられると、それを即座に否定しています。

「そんなことは考えなかった。僕は過去を懐かしむタイプじゃない。未来を待ち望んでいる。音楽に関して言えば、再結成なんてあまり意味がない。

僕たちは30年以上にわたる確固たるキャリアを築いた。ほとんどのバンドよりもはるかに長い。録音のレガシーはそれ自体に価値がある。僕らがやってきたことに未練は一切ないよ。

僕たちはみんなもう歳を取った。あのサウンドを再び捉えることができるかどうか分からない。それに“再(re)”ってやつ、再結成ってのが好きじゃないんだ。

バンドが再結成するというのは、単なる“(役目を)果たす”みたいなものだと思う。多くの場合、バンドそのものというよりブランドとしての価値が優先されている。オリジナル・メンバーなら別だけど、それでも、バンドにとって重要な要素の多くは若さにある。それを再現しようとしても、それはまるでミニスカートを着たおばあちゃんのようなものだよ。僕はそうなりたくない。

(ソニック・ユースについて)毎日のように聞かれる。みんなそうだ。絶え間ない。そう聞かれるのは嬉しいよ。だって僕たちがそういってもらえるような大きな影響を与え、痕跡を残せたわけだからね…とても誇りに思っているし、それは僕の人生経験の大きな部分を占めている。でもそれは完全に完結している。素晴らしい始まりと中間、そして終わりがあるんだよ」