
Jeff baxter / Speed of Heat
ドゥービー・ブラザーズやスティーリー・ダンなどでの活躍でも知られるギタリストの
ジェフ・“スカンク”・バクスター(Jeff "Skunk" Baxter)。かつては200本くらいのギターを持っていましたが、ザ・フーの
ジョン・エントウィッスル(John Entwistle)との会話がきっかけに、そのほとんどを手放したという。米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、振り返っています。
Q:ギターを売ってしまった後、手放したことをひどく後悔したことはありますか?
「面白い質問だね。そうは思わない。幸いなことに、ギターを売らなければならなかったことは一度もないんだけど、ジョン・エントウィッスルとこんな話をしたことを覚えているよ。
ロサンゼルスのハリウッドにあるロキシーのすぐ隣にあるレストラン兼バーのレインボーで、僕たちは持っているギターの数について話した。ジョンは400本か500本くらい、僕は200本くらい持っていた。
僕たちはお互いを見て、“なあ、俺たちはバカだよな。こんなに美しい楽器を倉庫に眠らせているなんてさ。きっと地獄に落ちるべき罪だよ。ひどい話だ”と言った。そして“これらの楽器は弾かれるために存在している。他の誰かに弾かれるべきなんだ”という結論に至ったんだ。だから彼は自分のギターの80%~90%を手放し、僕もほとんどを手放した。売ったことを後悔はしていないよ。
子供の頃はお金がなくて、何本ギターを持てるかなって夢見るだろ? そしてその夢が叶った時、執着が始まるんだ。メキシコシティの主要なギター店、カーサ・ヴェールカンプのショーウィンドウに顔を押し付けて、アメリカ製のギターを覗き込んでいたこともあった。“どうやって手に入れるか分からないけど、いつか絶対に手に入れる。絶対に”と思っていた。だから、それは一種の執着だったんだろうね。(手放したことを)全く後悔していない。むしろ、あの大量のギターを手放したことで、大きな重荷が降りたんだ」
Q:究極のギターを買おうとしている人に対して、あなたの一番のアドバイスは何ですか?
「まず最初に言いたいのは、もしできるなら、すべてを無視して、とにかくただ弾いてみること。弾き心地が最高なら、それが最高のギターなんだ。高価なフェンダーのスペシャルやカスタムであろうと、スクワイアであろうと関係ない。これは質の良い楽器を買うべきではないと言っているわけではない。重要なのは、自分にとって弾きやすいギターこそが正しいギターだということなんだ。他の理由で買うべきではない」
Q:これまでに購入したギターの中で最高のお宝や掘り出し物は何ですか?
「コスパで言えば、35ドルで買ったバーンズ・ベイビー・バイソン・ギターだね。ドナ・サマーのアルバム『Bad Girls on Hot Stuff』で使って、スタジオでもライヴでも弾いた。めちゃくちゃいい買い物だったよ」
Q:機材購入後に最も後悔したことは?
「買った後の後悔はないよ。気に入らないものを買ったら、バラバラに分解して組み立て直すだけだから(笑)」