元
スキッド・ロウ(Skid Row)の
セバスチャン・バック(Sebastian Bach)は、オーストラリアの『Spotlight Report』との最近のインタビューの中で、YouTube上で自らを「ヴォーカル専門家」や「ヴォーカルインストラクター」と称する人たちが、彼のライヴ・パフォーマンスを批判していることについて、痛烈に非難しています。
「YouTubeって本当に笑える。自分のことをヴォーカル専門家とかヴォーカル・インストラクターとか呼んでいる奴らの動画を見ると、そういうバカどもは、俺がウェンブリー・スタジアムとかで、気温38度の暑さの中、シャツを脱いでステージを走り回っている映像を観ている。そのコンサート映像で俺が歌うと、そいつらは椅子に座って“やれやれ”って言っている。まるで椅子に座ってYouTubeで見ているのと、俺が夏のステージで走り回っているのが同じだと思ってるみたいにね。俺なら座って見てるだけで“俺にもできる”なんて言わないよ。
奴らは何も分かってない。曲の一音だけを歌えばいいというわけじゃない。やらないといけないのは、(例えば)“I Remember You”の曲全体を歌い切ることだ。最後に絶叫がある。そういう覚悟があるのかよ。だから、こんな風に座って“俺にもできる”なんて言うのはやめてくれ。お前らは俺が何をやっているのか全く分かっていない。曲を全部歌ってみろよ。最後に気温38度の暑さの中で、寝不足で時差ボケの状態で絶叫できるか試してみろよ。
本当に笑っちゃうよ。ステージに上がって1時間半も2時間もロックする方法を分かってるって思ってる奴らって、まったくもって滑稽だよ。
毎晩ステージに立って歌い続けることがどんなものか、それをエアコンの効いた部屋でYouTubeを見て、自分は分かっていると思うのは間違いだ。肉体的にも精神的にも楽じゃない。そういう自称ヴォーカル専門家ってやつらがたくさんいるけど、そいつらの金玉を思いっきり蹴り飛ばしてやりたいよ。俺が何をやっているか、お前らに理解できると思うなよ。これは君に言っているんじゃない。エアコンの効いた地下室で評論している専門家に言ってるんだ。本当に笑えるよ」
バックは、「ヴォーカル専門家」や「ヴォーカルインストラクター」について、具体的な名前を挙げていませんが、多くのファンは彼がケン・タンプリンのことを言っていると推測しています。タンプリンはヴォーカルコーチで、オンライン歌唱講座「ケン・タンプリン・ヴォーカル・アカデミー」でよく知られています。彼はYouTube動画を定期的に投稿し、歌唱のヒントを提供し、他のロックアーティストのパフォーマンスを評価しています。