
Patricia Apollonia Kotero - Jon Kopaloff/Getty
プリンス(Prince)主演映画『パープル・レイン』でアポロニア役としてヒロインを務めたアポロニア・コテロ(66歳)は、プリンスのエステート(遺産管理団体)が彼女の名前を「盗もうとした」として提訴しました。
PEOPLE誌などは裁判書類を入手。8月19日にロサンゼルスで提出された裁判書類によると、アポロニア・コテロことパトリシア・アポロニア・コテロは、プリンスの遺産管理団体であるペイズリー・パーク・エンタープライズが、彼女が「アポロニア」という名称で出願した商標登録を「取り消そうとしている」と主張しています。
アポロニアは映画『パープル・レイン』で同名のキャラクターを演じて有名になり、それ以降、パフォーマンス活動やポッドキャストなど、40年以上にわたってアポロニアという名称を使用してきました。
彼女は裁判書類の中で「アポロニアは一つしかなく、この名前で提供される商品やサービスはすべてアポロニアが提供源です。したがって、彼女のブランドを保護するため、コテロ氏はいくつかの“アポロニア”の商標出願および登録を所有しています」「実際、プリンス本人はアポロニアが“アポロニア”として職業活動を行うことを同意し、奨励していた」と主張しています。
彼女は裁判書類の中で「(プリンスの遺産管理団体は)コテロ氏がその名称の所有者ではないと主張しており、米国特許商標庁(USPTO)および商標審審判・控訴委員会(TTAB)に対してアポロニアの商標登録の取消しと、彼女の出願の阻止を目的とした積極的なキャンペーンを展開している」と主張。「もしTTABで彼らが成功した場合、プリンスの遺産管理団体はアポロニアに対し、名前の使用をやめるよう要求し、そうでない場合、商標権侵害訴訟を起こす可能性が非常に高い」とも述べています。
さらに裁判書類によると、プリンスの遺産管理団体は6月に米国特許商標庁に「使用意図」を申請した際に、アポロニアの商標の所有権を主張していたいう。
アポロニアは以前「エンターテインメントサービスに関連する使用」のための商標出願を行っており、彼女はペイズリー・パーク・エンタープライズに対し、商標出願を取り下げるよう求めています。
アポロニアの訴状では、彼女とプリンスの遺産管理団体との間には「現実的で差し迫った、裁判所で解決可能な紛争」であると主張しており、「“アポロニア”の商標に関する双方の権利を確定するためには、司法判断が必要です」と述べています。
アポロニアは、自身が名前と商標を使用する権利を認める司法判断を求めています。彼女は裁判所に対して、自身はプリンスの遺産管理団体の「保護対象商標」を侵害していないことを宣言することを求めており、彼女が「アポロニア」の商標の下で提供する商品やサービスの使用、宣伝、販売を妨げないよう求めています。