ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)の
マーク・ノップラー(Mark Knopfler)は、新型コロナウイルスに3回感染し、それが自身のギターのスキルにどのような影響を与えたのかを、米Guitaristの最近のインタビューの中で語っています。
ダイアー・ストレイツの大ヒット・アルバム『Brothers in Arms』(1985年)の発売40周年にあわせたインタビューで、「今、“Brothers in Arms”を演奏するとしたら違う風に弾きますか?」と尋ねられたノップラーはこう話しています。
「今はおそらくあんなに上手く弾けないだろうね。でも、近いうちに本気で練習に打ち込んで、ちゃんとした演奏に戻りたいと思っている。コロナでかなりペースが落ちてしまった。三回も感染したからね。しばらくギターから離れていると指先が柔らかくなって、少し技術が鈍る。今は上達できるのが本当に楽しみだよ。
おそらく、怠けたテクニックが身についてしまうんだ。僕はいつもそう。ハーフコードとかね。ギターの先生はきっと喜ばないだろうね。僕のやっていることは何でもギターの先生を喜ばせないと思うよ」
Q:ギタリストは人生を通じて、ずっと上達し続けることができると思いますか?
「“上達”かどうかは分からない。新しいことに刺激を受けていく感じだと思う。終わりはないんだ。学びたいと思えば、全てがそこにあるんだよ」
Q:今、ギターショップのショーウィンドウを見たら、若い頃のようにワクワクしますか?
「もちろん。今でもバイクを見るために道路を渡る。ギターも同じだよ。どうしてだろうね? 子供のままなんだね。でも、ある程度の執着心のような情熱は必要だと思う。それが何であろうとね。
例えば、週25万ポンド稼いでいたとしても、サッカーを愛していなければ、どうやってサッカーで成功することができるのか? 好きじゃなければ、それは表に出る。執着心のような情熱は必要だ。みんなはそんな人たちに惹かれるんだ。そういうマニアックな人たちを見るのが好きなんだよ」