レディオヘッド(Radiohead)は未発表ライヴ音源集『Hail to the Thief (Live Recordings 2003-2009)』をサプライズでリリース。デジタル配信が開始されています。YouTubeほかで聴けます。フィジカル版(CD、アナログレコード)は海外で10月31日発売予定です。またアルバム発売にあわせ、「There, There (Live from Buenos Aires, March 2009)」のライヴ映像も公開されています。
このライヴ・アルバム『Hail to the Thief (Live Recordings 2003-2009)』は、2003年から2009年にかけてロンドン、アムステルダム、ブエノスアイレス、ダブリンで行われたコンサートのライヴ音源で構成されています。全12曲収録。ミックスはベン・バプティが手掛け、マスタリングはマット・コルトンが担当しました。
フロントマンのトム・ヨーク(Thom Yorke)は、2024年にシェイクスピアの『ハムレット』を再解釈した『Hamlet Hail to the Thief』(レディオヘッドのアルバム『Hail to the Thief』の曲を再アレンジしたスコアをフィーチャーした舞台作品)の共同制作を手掛けましたが、そのプロセスがレディオヘッドの新しいライヴ・アルバムにつながった経緯を、こう説明しています。
「シェイクスピアの『ハムレット』と『Hail to the Thief』を融合させた舞台作品のアレンジを考案する過程で、過去のライヴ録音をいくつか聴かせてほしいと頼んだ。僕たちの演奏に宿るエネルギーに驚かされ、それが自分たちとは思えなかったが、そのおかげで前に進む方法を見つけることができた。僕らはこれらライヴ録音をミックスしてリリースすることに決めた(自分たちだけで持っておくのは狂気の沙汰だっただろう)。とてもカタルシスを感じるプロセスだった。皆さんが楽しんでくれることを心から願っています」
■「There, There (Live from Buenos Aires, March 2009)」ライヴ映像