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エイドリアン・ブリュー「Ballet For A Blue Whale」 ギターで再現したのはシロナガスクジラの音だと思っていたが、実はザトウクジラだと専門家から指摘

2025/08/13 14:03掲載
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Adrian Belew / Twang Bar King
Adrian Belew / Twang Bar King
エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)が1983年に発表したソロ・アルバム『Twang Bar King(邦題:僕はいつもギター少年)』には、ギターでクジラの音を再現した「Ballet For A Blue Whale」が収録されています。ブリューは自身が再現したのは、曲名にあるシロナガスクジラ(Blue Whale)の音だと思っていましたが、実はザトウクジラ(Humpback whale)の音だったと専門家から指摘されていたという。Guitar Worldの新しいインタビューの中で、振り返っています。

「お気に入りの奇抜なギターサウンドはありますか?」と尋ねられたブリューはこう話しています。

「真っ先に思い浮かぶのは、2ndソロアルバム『Twang Bar King』のために書いた“Ballet for a Blue Whale”だね。ギターを実際のクジラの音のように鳴らしたかったんだ。専門家からは、それはシロナガスクジラではなくザトウクジラの音だと指摘されたけど、“Blue Whale”の方が芸術的だからね! その音をどう再現するか考えるのは大変な作業だった。

シンセサイザーを通して演奏する必要があった。それからエクスプレッション・ペダルでディレイをかけた。元の音は聞こえず、エクスプレッション・ペダルでベンドされた音だけが聞こえるようにしたんだ。音はあちこちに飛び回るようになった。それを聴いたり演奏したりするのは本当に興味深い体験だったよ。

何かをしている時、ふと耳にした音がきっかけで新しい方向へ進み、そこから新しい音楽や曲が生まれることがよくある。例えば“Big Electric Cat”という曲に、あのタイトでファジーなサウンドがなければ、“Big Electric Cat”という曲は決して生まれなかっただろうね!」

■「Ballet For A Blue Whale」


■ザトウクジラ(Humpback whale)


■シロナガスクジラ(Blue Whale)