
Sheila Jordan - Photo by Tom Copi
チャーリー・パーカーに「百万ドルの耳を持つ歌手」と称された、伝説的なジャズ・ヴォーカリストの
シーラ・ジョーダン(Sheila Jordan)が死去。Varietyは、ジョーダンが8月11日にニューヨークで亡くなったことを彼女の家族に確認しています。死因は明かされていません。96歳でした。
クールでしなやかな歌声で知られ、ジャズの録音、演奏、教育の分野で何十年にもわたって活躍したシーラ・ジョーダン。1928年11月に米ミシガン州デトロイトで生まれた彼女は、15歳までペンシルベニアの祖父母の下で育ち、その後、デトロイトのジャズクラブで歌い始める。
50年代にはニューヨークへ移り、音楽理論を学ぶ。彼女はチャーリー・パーカーを師と仰ぎ、パーカーの音楽を熱心に研究した。その後、ジャズクラブでの演奏やセッションを重ねた。1952年には、パーカーのバンドでピアノを演奏していたデューク・ジョーダンと結婚。1955年には娘のトレーシーが生まれた。
60年代にはジョージ・ラッセルと共演。1963年には初のリーダー作『Portrait of Sheila』をリリース。このアルバムは特に名盤として広く評価されている。
70年代には、カーラ・ブレイのJOCA、ラズウェル・ラッド、スティーヴ・キューンのグループへ参加。80年代にはスティーヴ・スワローのアルバムに参加するなど、長きに渡り精力的に活動した。彼女はキャリアを通じて20枚を超えるアルバムをリリースし、2025年初めには『Portrait Now』もリリースした。
2012年には、ジャズに貢献した人物に与えられる「NEAジャズ・マスターズ」を受賞した。