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デヴィッド・ギルモアの長年のコラボレーター ガイ・プラット、ギルモアとの気まずい初対面を振り返り、最終的に長年の関係がどう始まったのか語る

2025/08/12 19:10掲載
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Guy Pratt (Image credit: Brian Rasic/WireImage/Getty Images)
Guy Pratt (Image credit: Brian Rasic/WireImage/Getty Images)
ピンク・フロイド(Pink Floyd)のツアーやアルバムにも参加している、デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)の長年のコラボレーターであるベーシストのガイ・プラット(Guy Pratt)。Premier Guitarの新しいインタビューの中で、ギルモアとの気まずい初対面を振り返り、最終的に長年にわたる関係がどのように始まったのかを語っています。

「僕がドリーム・アカデミー(のデビューアルバム)で演奏していた時、デヴィッドが彼らをプロデュースしていたのが最初なんだ。

当時、デヴィッドはバーミンガム公演のためにサポートバンドを必要としていた。ドリーム・アカデミーの中心人物であるニック・レアード=クルーズは素敵で情熱的な人物なんだけど、彼は“デヴィッドは君の演奏を聴いて、素晴らしいと思っている。会いたがっている”と奇妙なことを言っていた。もちろん全部、彼のでまかせだったんだけど。そのあと、僕らはバーミンガムに行った。僕は震えていた。彼は“デヴィッドは君に会いたくてたまらないんだ”と言っていた。僕は楽屋に入り、ただ立っていただけだった。最悪だった。お互いに何も言えず、どちらかが去らなければならない状況になった。デヴィッドは上位の立場だったので、僕が先に去る役目だった。それで終わりだった」

初対面はややぎこちなかったものの、ブライアン・フェリーが最終的に二人の間に入り、意気投合するきっかけを作ってくれたという。

「ブライアンと一緒に彼と少し時間を過ごすことができたおかげで、少し距離が縮まったんだ。その後は、彼を街中で見かけると、良いパーティーに招待されるようになったんだよ(笑)。

その後、タイに休暇に行って戻ってきたら、デヴィッドからのメッセージがたくさん届いていた。“こんにちは”から始まって、アムネスティ・インターナショナルのコンサート『シークレット・ポリスマンズ・ボール』に出演することになったとか、ケイト・ブッシュと一緒に演奏してほしいとか書いてあった。メッセージはまだ届いていた。“ガイ、来週なんだけど”と。彼は他の人を探さなきゃいけなくなっていた。僕は“しまった、これが僕の唯一(の共演)のチャンスだったのに”と思ったよ。

しばらくして、デヴィッドとリック(リチャード・ライト)、そしてニック(メイスン)が新しいピンク・フロイドのアルバムを作ると発表していた。それについて考えていなかったんだけど、ロサンゼルスから電話がかかってきて、デヴィッドが“やあ、ピンク・フロイドを復活させるんだ”と言い、ツアーは1年続く予定で、僕に興味はあるか、空いてるか?と尋ねてくれた。僕は即座に“はい!”と答えた。すると彼は“そう、あまり働いてないんだね?”と言った。それが彼が僕をからかい、僕がいつもそれに乗ってしまうという僕たちの関係の始まりだった。それがこの38年間、僕たちの関係の特徴となっているんだ」