
Bobby Whitlock - Herb Kossover/Getty Images
エリック・クラプトン(Eric Clapton)らと共に
デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)を結成し、
ジョージ・ハリスン(George Harrison)のアルバム『All Things Must Pass』などにも参加したキーボード奏者/ギタリスト/ヴォーカリストの
ボビー・ウィットロック(Bobby Whitlock)が死去。彼のマネージャーが声明を発表。77歳でした。
以下、マネージャーの声明より。
「深い悲しみとともに、ボビー・ウィットロックの家族は、8月10日午前1時20分、短期間の闘病の末に彼が亡くなったことをお知らせいたします。彼はテキサス州の自宅で家族に囲まれてながら息を引き取りました」
マネージャーはVarietyに対し、ウィットロックは、がんの闘病の末に亡くなったと伝えています。
訃報を受け、エリック・クラプトンが追悼コメントを発表しています。
「親愛なる友人ボビー・ウィットロックが77歳で亡くなりました。この悲しみの日に、ボビーの妻ココと彼の家族に心からお悔やみ申し上げます....安らかにお眠りください、ボビー」
ボビー・ウィットロックは1948年、米メンフィスに生まれる。同市のスタックス・スタジオでキャリアをスタートさせ、ブッカー・T&The MG'sやサム&デイヴなどのアーティストと共演して頭角を現す。その後、デラニー&ボニー&フレンズの主要メンバーとなり、ツアーでエリック・クラプトンと協力関係を築いた。1970年にリリースされたクラプトの初ソロアルバム『Eric Clapton』に参加し、また同年にリリースされたジョージ・ハリソンのアルバム『All Things Must Pass』にも参加した。
『All Things Must Pass』のセッションに参加した後、クラプトン、ベーシストのカール・レイドル、ドラマーのジム・ゴードンと共にデレク・アンド・ザ・ドミノスを結成。ギタリストのデュアン・オールマンが参加した1970年のデビューアルバム『Layla And Other Assorted Love Songs』には名曲「Layla」を収録。ウィットロックは「Anyday」「Tell the Truth」「Why Does Love Got to Be So Sad?」を含む多くの曲を単独あるいは共同で書き下ろした。
ウィットロックは1970年代に4枚のソロアルバム、『Bobby Whitlock』(1972年)、 『Raw Velvet』(1972年)、『One Of A Kind』(1975年)、『Rock Your Sox Off』(1976年)をリリースしたが、1980年代と1990年代には音楽業界からほぼ引退していた。
1999年にアルバム『It’s About Time』で復帰し、その後は妻のココ・カーメルとレコーディングや演奏を行い、2006年以降はテキサス州オースティンを拠点として他のミュージシャンと共に活動していた。
ウィットロックは2024年、メンフィスの音楽の殿堂<ビール・ストリート・ウォーク・オブ・フェイム>に選出された。