ザック・ワイルド(Zakk Wylde)は、初めて手にしたギターを売ってはいけないと語る。ザックは、アーティストは自分のルーツを決して忘れてはいけないと考えており、それを忘れない最も簡単な方法の一つが、初期の機材を手元に置いておくことだと、Guitar World最新号の新しいインタビューの中で語っています。
彼のキャリアの始まりを象徴する楽器は、1981年製のギブソンFirebrand SG Pelham Blueです。
「今でも持っているよ。一度売ってしまったんだけど、買い戻すことができて本当に良かった。
可能であれば、最初のギターは手放さない方がいいと思う。何年か経ってギターを手に取ったときに、自分が費やした時間を思い出すのは特別なことだからね。
最初のギターこそが、自分をその道へと導いたんだ。友人の中には“昔のおもちゃか何かをまだ持っていたらいいのに”と言う人がいる。俺はいつも“ネットで探してみなよ!自分と再びつなげるんだ”と言っているよ」
Firebrand SGの何が特別だったのか?
「(初めて手にした)本物の“高品質”ギターだったんだ。このギターで多くのことを学んだ。昔、ニュージャージーのレッドバンク・ミュージックで買った。当時はこのモデルが大々的に宣伝されていて、ギブソンの広告には『1,000ドル以下のFirebrand』と書かれていたのを覚えているよ。本当に素晴らしいギターで、俺にとって大きなステップアップだったんだ。
それ以前には、SGとは比べ物にならないギターを何本も持っていた。ギブソンL6のコピー・モデルとか、フェルナンデスや変わった形のエレクトラとか、他にもかなりひどいものもあった。手放したギターは後年にeBayやReverbで買い戻そうとしたし、売った相手から買い戻せたものもあって、子供時代の思い出のギターは何とか全部手元にあるよ」
Firebrand SGは彼の初心者時代の象徴であるだけでなく、彼の成長を助けた人々の思い出なども呼び起こすものでもあるという。
「当時のギターの先生リロイがこのギターを勧めてくれた。彼はSGのファンで、ダブルカッタウェイとトップフレットへのアクセスが、自分が弾きたい音楽に合うと思ったんだ。手に入れた頃はライヴはほとんどやっていなくて、パーティーや地下室でのジャムセッションが中心だった。本当に多くの時間を練習に費やしたよ」