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メタリカのラーズ・ウルリッヒ、オジー・オズボーンの最終公演とオジーの死去について語る

2025/08/07 13:31掲載
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Black Sabbath - Back To The Beginning - Photo: Ross Halfin
Black Sabbath - Back To The Beginning - Photo: Ross Halfin
メタリカ(Metallica)ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)は米ラジオ番組『The Howard Stern Show』の新しいインタビューの中で、ブラック・サバス(Black Sabbath)オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)の最終公演『Back To The Beginning』と、オジーの死去について語っています。

最終公演で「信じられない瞬間」はあったかと尋ねられたラーズは、こう答えています。

「もちろんさ。彼らとの関係はオジーの1986年の『The Ultimate Sin』ツアーでオープニングアクトを務めた時から始まっているからね。本当に、オジーと(彼の妻でマネージャーの)シャロンがメタリカをメインストリームの観客に紹介してくれたんだよ。

(『Back To The Beginning』の音楽キュレーターであるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの)トム(モレロ)から電話がかかってきて“来年の夏にこれが実現しそうだ。来られる?”と言われて、もちろん俺たちは“絶対行くよ”と答えたんだ。

会場に入ると、“まじか、スティーヴン・タイラーがいる!”“まじか、チャド・スミスがいる!”“まじか、サミー・ヘイガーがいる!”といった感じだったよ。

それから (写真家の)ロス・ハルフィンから(『Back To The Beginning』出演者の集合写真を撮影する際)オジーの玉座の肘掛けの隣に座るように言われた。最前列でね。俺たちはそこでハグしたよ。

(『Back To The Beginning』に参加する)ミュージシャンやファンも全員に共通していた感覚だと思うんだけど、最高のものを期待していたし、最高のものにしたいと思っていた。グランドスラムにしたいと望んでいたけど、正直なところ、彼ら(ブラック・サバス)がどんな状態なのか誰も分かっていなかった。

彼らが“War Pigs”を演奏し始めたとき、俺たち全員がすぐに“大丈夫だ、うまくいく”と感じた。彼らは素晴らしい音を出していて、もしかしたらこれまでで一番かもしれないとも思った。そしてオジーが歌い始めた。みんな“彼らは絶対に最高だ”と思った。でも誰も“これがオジーを見る最後の機会だ”とは思わなかった。“またどこかのイベントで会えるだろうし、彼に別の賞を贈るためにそこにいることもあるだろう”と考えていた。だから彼が2週間後に亡くなったとき、俺たちは皆ただただ呆然と立ちつくしていた。俺が参加していたテキストチェーンで、皆が送っていた言葉は“本当に信じられない”だった。

彼は新型コロナウイルス以前から心に抱いていたあのコンサートを成し遂げることができた。もしかしたら、やりたかったことを成し遂げたことで肩の荷が下りて、そして自由になったのかもしれない。それは誰にも分からない」