Black Sabbath / Vol 4: Super Deluxe Box Set
ブラック・サバス(Black Sabbath) のアルバム群のマルチトラック・テープは、ほぼすべて失われてしまったという。『Vol. 4』のスーパーデラックスボックスセットのために、新しいミックスを作る計画だったサラウンドサウンド魔術師
スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson) は、当時捜索されたものの、その結果は「マルチトラック・テープはほぼすべて失われてしまった」だったと、Noise11の新しいインタビューの中で振り返っています。
ウィルソンは最終的に『Vol. 4』のスーパーデラックスボックスセットのために、1972年5月のレコーディング・セッションの別ヴァージョンをミックスしました。
ウィルソンは、『Vol. 4』ではなぜオリジナル・アルバムを新たにミックスしなかったのかについて、こう語っています。
「テープが失われてしまったんだ。これは典型的な例。これまで何度か同じようなことはあった。
やる意志はあったよ。レコード会社も、マネージャーも、僕もやりたかった。でも、テープが見つからなかったんだ。
結局、見つかったのは、バンドがさまざまななテイクを演奏しているアウトテイクのリールだった。できる限りのことをした。このアウトテイクをミックスしたんだけど、このアルバムのファンなら、バンドが“Supernaut”や“Wheels of Confusion”のさまざまなテイクを録音している様子を聞くことができる、とても興味深いものだと思う。
アルバムには素晴らしいものがたくさん入っている。でも残念ながら、実際のアルバムをミックスすることはできなかった。サバスのカタログ全体と同様に、マルチトラック・テープはほぼすべて失われてしまったんだ。悲しいことにね」
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