
Glenn Hughes (Image credit: Leo Baron)
グレン・ヒューズ(Glenn Hughes)は9月に、9年ぶりのソロ・アルバム『Chosen』をリリースしますが、ヒューズはフィル・アストンの新しいインタビューの中で、「これが最後のロック・アルバムになると思う」と語り、今後の音楽については、自分の声をより焦点にしたいと語っています。
ヒューズはまず、『Chosen』のリリースに伴うツアーについて、こう語っています。
「今回のツアーは、自分にとって、ずっと続けていきたいという燃えるような思いの再燃になればいいなと思っている。これが最後にはしなくない。今の時代、明日何が起こるか分からないけどね。ずっとディープ・パープルのセットリストをやってきたけど、もうそれには飽きた。今回はパープルの曲は一曲だけになると思う。『Chosen』から3曲演奏するこの公演は、俺にとってはドラマチックなものになると思うよ。
(『Chosen』について)独占情報を明かすよ。これが俺が作る最後のロック・アルバムになると思う。でも、最後のアルバムになるかどうかは分からない。具体的な計画があるわけではないんだけど、これまでやってきたことから、あまりかけ離れていないものを考えている。『Feel』や『First Underground [Nuclear Kitchen]』のようなアルバムが好きなら、俺が何をほのめかしているか分かると思う。ヘヴィなギターよりもヴォーカルに重点を置いた作品になると思うよ。
ここは理解しにくいかもしれないが――俺はずっと声にこだわってきた。
アルバートホールでジョン・ロードのトリビュート公演をやったときは、俺と73人編成のオーケストラだけだった。ドラムもギターもなかった。あれが純粋なグレン・ヒューズの声だと俺は考えている。俺がキャリアを終えるときが来たら、俺の声はこうでありたい…グレンを見に来る人が聴きたいのはその声だけなんだ。共演者に対して不敬なつもりはないけれど、この声は俺に与えられた本当に謙虚な贈り物なんだ。俺自身ではない。俺はただ神から与えられたものを表現しているだけなんだ」
今後、自分の声をどのように音楽の中心にしていきたいかについて、ヒューズは次のように語っています。
「『Chosen』の制作では、ギタリストのセーレン・アンデルセンが手伝ってくれた。でも、彼は俺の年齢を考え、この仕事をあと何年続けられるのかという、俺たちが置かれている現在の状況も理解している。俺と周囲の人々が表現したいのは、この声を持っているということなんだ。
“グレンは同世代の中で最後の一人なのか?”と言っている人もいる。俺はそうは思わない。同年代の素晴らしい友人たちがいるし、それがは誰なのか皆も分かっているはず。でももし俺が最後の一人だとしても、この声に耳を傾けてほしい。俺は第三者の立場で話している。その声が良いか悪いかは言わない。ただ、その声に耳を傾けてほしいんだ。
驚異的な声について話すとき、R&Bやブラックミュージックを理解しているなら、例えばスモーキー・ロビンソンやマーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、プリンスのような人たちは、同じような方法で声を使っている。彼らはR&Bのファルセットを歌っている。俺もそういう風に歌う、それが俺のやり方だ。でもそれは必要だと感じた瞬間だけにやるものだ。
毎晩ライヴで歌うときは、今までやったことのない場所で歌っているかもしれない。でも、そういうことはあまり考えていない。俺がただ曲を届けることだけを考えている。観客はメロディを知っている。メロディを変えることはないし、歌詞も変えない。俺はグレンでいることを本当に楽しんでいるんだ」