
Charlotte and Dave Lay (c)Charlotte and Dave Lay
死ぬつもりで線路上にいた女性。運転手の男性は電車を止め、自ら降りて女性に話しかけて考え直すよう説得する。3年後、2人は結婚、今では子供たちと共に暮らしている。まるで映画のような2人の愛の物語を称えるラヴ・ソングを、著名なイギリス人フォークシンガーのケイト・ラズビーが書き下ろし、2人の前で披露しました。
英BBCによると、運転手の男性はデイヴ・レイで、女性は看護師のシャーロット。
シャーロットは、長い間メンタルヘルスの問題に悩まされていて、2019年に夜勤に向かう途中で、ウェストヨークシャーの駅近くで自ら命を絶とうと決めました。彼女はBBCのインタビューの中で、こう振り返っています。
「それが最善の方法だと自分に言い聞かせていました。電車が角を曲がってきたのが見えました。でも、とてもゆっくり近づいてきて、そして止まりました…」
デイヴは間に合って止まることができ、降りて彼女のそばに座りました。デイヴはこう振り返っています。
「その時、彼女と話をして説得し、気づかせなければならないと思いました…ここからは良くなるだけだと」
2人は30分間話し続け、彼女が電車に乗ることに同意するまで説得し続けました。彼は彼女を駅まで送り届け、彼女は警察署に連れて行かれた後、3歳の息子と再会しました。
シャーロットはこう続けています。
「デイヴは自己紹介をしてくれて、これ以上ないくらい思いやりがあって、私がつらい日を過ごしているかどうか尋ねてくれました。判断をすることはなく、必要なだけここに座っていようと言ってくれました。彼のおかげで危機を乗り越えられ、私は息子のもとに帰って、次の日の朝ごはんを作ることができました」
それから3年後、2人は結婚しました。
ラズビーは、英国の鉄道開業200周年を祝うために、列車にまつわる物語にインスパイアされた曲を特集するBBC Radio2のフォークウィークの一環として、2人の愛の物語を曲にしました。ラズビーはBBCにこう話しています。
「大きなプレッシャーがありました。このようなことを決められた時間内でやり、2人の前で演奏するなんて初めてでした。この曲は2人が信じられないような形で結ばれることを歌っています。運命とは、時折本当に美しいものですね」
ラズビーの曲を聴いたデイヴは「ケイトの言葉は素晴らしく、私たちを圧倒しました」と話し、シャーロットは「最初の数秒で心を奪われました。こんなに感情的になるなんて思っていませんでした。彼女はすべてを見事に捉えていました」と話しています。