
Ozzy Osbourne and Zakk Wylde
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のそばには、常に素晴らしいギタリストがいましたが、
ザック・ワイルド(Zakk Wylde)は、単なるギタリスト以上の存在でした。ワイルドは新しいインタビューの中でオジーの最終公演について振り返り、またオジーとの最後のメールのやりとりについても語っています。
彼は米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、こう語っています。
「バンドで一緒に演奏したり、音楽を作ったりする以上の関係だった。オズは本当に最高だった。俺には第二次世界大戦の退役軍人である父がいた。オジーは、兄のような存在だったんだ。俺たちには20歳近くの年齢差があった。俺たちの関係には楽しいお酒もあったけど、アドバイスが必要なときは彼に相談できたよ。オズとは自然体でいられた。パートを理解するためにマニュアルが必要になるような数学の方程式のようになることは、ほとんどなかった。もしそうだったら、おそらくうまくいかなかっただろうね」
ワイルドは2025年7月5日に英バーミンガムで行われた、
ブラック・サバス(Black Sabbath)とオジーの最終公演でも、オジーのそばにいました。
ワイルドはあの最後の瞬間を振り返りながら微笑み、「いつも通り」と表現しましたが、優先事項は演奏ではなく「オズが大丈夫かどうかを確認すること」だったと話しています。
「頭に焼き付いているよ。“Mama, I’m Coming Home”のアコースティックを出したときは、オジーの声が特定の音で苦戦していたから“ギターをマイクから離してくれ、彼が歌えるように”って言わなきゃいけなかった。“彼をカバーできるように、常にそばにいなきゃ”って思ったんだ」
「本当にすごい経験だった。サバスの演奏が終わった後にステージ上のオズを見たのが、彼を見た最後だった」
私たちと同じように、ワイルドはオジーが病気であることを知っていましたが、こんなに早く亡くなってしまうとは思っていませんでした。オジーと最後に話したのはいつですか?と尋ねられたワイルドはこう話しています。
「みんなが楽屋に集まっていたから、俺は彼を休ませてあげたかったんだ。後で会えるだろうと思ってたんだよ、次の日とかにね。でも、そうじゃなかった。オズからの最後のメールは“ザッキー、ごめん、あそこはまるで狂乱状態だった。君に会えなかった”という内容だった。彼は“いろいろありがとう”と言ってくれた。ただ俺たち二人で“愛してるよ、相棒”って言い合っただけだった。それだけだよ」
ワイルドはこう続けています。
「俺は恵まれていて感謝している。それ以外の考えは、それはわがままだ。史上最高の収益を上げたチャリティイベントで逝くなんてね。信じられないよ。彼は利益を追求する代わりに、多くの人々を助けた。なんて素晴らしいマスターなんだ。なんて素晴らしい人生なんだろう」