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ジョン・マクラフリン 手放したことを今でも後悔しているギターやジェフ・ベックに贈ったギターについて語る

2025/07/29 19:54掲載
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John McLaughlin
John McLaughlin
ギターは壁に飾るものではなく、演奏されるために存在すると考え、「ギターは人間と同じだ。弾かないと調子が悪くなる。本当に弾かなきゃいけないんだ」と語る、ギター・レジェンドのジョン・マクラフリン(John McLaughlin)。さまざまなギターを弾いてきましたが、手放したギターの中には後悔しているものもあるという。MusicRadarの最近のインタビューの中で振り返っています。

「これまでにどれだけのギターを手放してきたか思い返すと、正直、少し後悔していることもある」

そのうちの1本は、1963年製のギブソンL4-Cで、チャーリー・クリスチャン・ピックアップがを搭載したモデルでした。

「とても美しいギターだったよ。素晴らしいジャズの音色が出せたんだけど、お金がなくなってしまい、食べるために売らざるを得なかったんだ!」

マクラフリンは、そのギターを「釣り仲間」に売ったという。数ヶ月後、経済的に回復した彼は、そのギターを買い戻そうとしましたが、残念ながら友人はそれを拒否しました。

「“ギターを買い戻させてくれないか?”と尋ねたら、“絶対にダメだよ、無理”と言われてしまった。だからあのギターは永遠に手元からなくなってしまったんだ」

マクラフリンはジェフ・ベック(Jeff Beck)にもギターを贈ったことがあるそうです。こう振り返っています。

「1974年か75年に一緒にツアーをした後、ジェフ・ベックに1967年製の白い(フェンダー)ストラトキャスターをあげたんだ。

ジェフが亡くなった後、彼の妻から手紙が届いて、“ギターを売ろうと思っています。それらは家のあちこちにあって、いつも彼を思い出させるので”と書かれていた。

ロンドンのオークションに行ったよ。ギターだけでなく、アンプやプリアンプ、ペダルボードもたくさんあった。白いストラトは2本あった。どちらを彼にあげたのかはわからないけど、とにかくそこでそれを見たよ」

結局のところ、マクラフリンはギターは壁に飾るものではなく、演奏されるために存在する、演奏しないなら、次に渡すべきだと考えています。

「僕はコレクターではない。ギターは手に入れるけど、誰かにあげてしまう。ギターは人間と同じだ。弾かないと調子が悪くなる。本当に弾かなきゃいけないんだ。楽器は天国と地獄の結婚のようなものなんだよ。地上で作られるが、そこから生まれるものは天国で作られている。その点で素晴らしいんだ」