オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は2012年、プラハで逮捕され、刑務所にいた
ラム・オブ・ゴッド(Lamb of God)の
ランディ・ブライ(Randy Blythe)を擁護するために裁判官に手紙を書いていました。ブライは当時のことを英ガーディアン紙に寄稿した追悼文の中で書いています。
2010年5月にチェコ共和国プラハで行われたラム・オブ・ゴッドの公演中に当時19歳の少年がステージから転落し、その後に亡くなりました。その2年後の2012年、ラム・オブ・ゴッドが再び同国を訪れるとブライは逮捕され、過失致死罪で起訴されました。訴状では、少年がステージに上がろうとしたところ、ブライに押し返され、落下して頭を強打し、それが少年の死につながったとされていましたが、ブライは後に無罪判決を受けました。ブライは約5週間勾留されました。
ブライはこう書いています。
「2012年、俺はプラハの刑務所にいた。保釈金として20万ドル以上を支払ったが、検察官は俺が保釈されたことを快く思わなかったようで、何らかの異議を唱え、俺は釈放されなかった。そこでオジーとシャロンはソーシャルメディアを通じて俺を支持する発言をしてくれたが、さらに重要なのは、彼らが裁判官宛てに俺の人柄を証明する手紙を書き、プラハでオズフェストのコンサートを開催し、その収益を希望する慈善団体に寄付すると申し出たことだ。彼らは俺の無罪を求めたわけではなく、ただ保釈を尊重してほしいと願っただけだった。オズフェストを開催するのは安くはない、でも彼らがそれを喜んで引き受け、音楽ファミリーの一員として俺を擁護したことは、彼らの人柄を物語っているよ。
刑務所にいたとき、俺は英語の新聞やインターネットにアクセスできなかった。ある日、刑務所の中庭に出ると、何人かの男たちが片言の英語で話しかけてきて、とても興奮し感心していた。“オジー・オズボーンが君のためにに良いことを言っている”と。外国の刑務所にいて、オジーが自分のために声を上げてくれていると知ることは、大きな励みになる。そのことを俺は一生忘れない」