サラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)を中心とした女性アーティストたちによるツアー・フェスティバル『リリス・フェア(Lilith Fair)』。90年代後半に開催され、男性中心の音楽業界に挑んだ歴史的イベントの物語を描いた新しいオフィシャル・ドキュメンタリー『Lilith Fair: Building a Mystery』が海外で放送・配信決定。9月17日にCBC(カナダ放送協会)で放送され、9月21日からはHuluとDisney+で配信されます。
リリス・フェア・ツアーは、マクラクランが男性中心の音楽業界で遭遇した性差別に触発されて開催したもので、1997年から1999年まで開催され、2010年に復活しました。
今回のドキュメンタリーは、2019年に米ヴァニティ・フェア誌に掲載された、このフェスティバルの特集記事『Building a Mystery: An Oral History of Lilith Fair』にインスパイアされたものです。
監督はアリー・パンキウ(I Used To Be Funny、Black MirrorのJoan is Awful、Feel Goodなど)が務め、600時間以上のアーカイブ映像、『リリス・フェア』に参加したファンや、フェスティバルの主催者、出演アーティストへのインタビューをもとに制作されています。
ドキュメンタリーには、マクラクラン本人のほか、シェリル・クロウ、エリカ・バドゥ、ボニー・レイット、ブランディ・カーライル、ナタリー・マーチャント、ミーヤ、ジュエル、インディゴ・ガールズ、エミルー・ハリス、オリヴィア・ロドリゴのインタビューも収録されています。
監督のアリー・パンキウは以前の声明でこう述べていました。
「リリス・フェアは、女性であることの喜びや悪夢をすでに知っていて、未来の世代のためにその道を少しでも楽にしようとしている、音楽業界の“クールなお姉さん”の模範です。リリスが教えてくれたおかげで、初めてギターやコンサートのチケットを手にした若い女性、ノンバイナリー、クィアのミュージシャンや音楽ファンに、フェスティバルをより深く理解してもらいたいです」