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エイドリアン・ブリュー BEATのツアー中に手根管症候群を発症 手術は無事成功 不安を感じていた時に支えたのはスティーヴ・ヴァイだった

2025/07/25 13:15掲載
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BEAT (Photo Credit : Alison Dyer)
BEAT (Photo Credit : Alison Dyer)
エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)は、1980年代のキング・クリムゾン(King Crimson)を演奏する新しいバンド、BEATのツアー中に、左手に手根管症候群を発症し、手術を受けました。手術は無事成功し、現在は「いつも通りに演奏できる」という。症状が出て不安を感じていた時、彼を支えたのはBEATのバンドメイトのスティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)でした。米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、この手術について振り返っています。

手根管症候群は、手首にある手根管というトンネルの中で正中神経が圧迫されることで、指のしびれや痛みが生じる病気です。

BEATは、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン(Tony Levin)、スティーヴ・ヴァイ、トゥール(Tool)ダニー・ケアリー(Danny Carey)が組んだバンドで、9月には来日公演も予定されています。

ブリューはこう話しています。

「何が起こっていたかというと、手がしびれるようになったんだ。手がしびれ始めて、(BEATの)ツアーの一部では、起きてからサウンドチェックの途中まで、ずっとしびれたままだった。ちょっと怖かったよ。“おいおい、早く目を覚まろよ、この手!”って感じだった」

ブリューはもう二度と演奏できないのではないかと恐れていた時期もあったという。しかしヴァイのおかげで、すべての希望が失われたわけではないと気づいたと話しています。

「スティーヴ・ヴァイは、自身も二度手術を受けているので、そのプロセスを丁寧に説明してくれた。彼はそれが簡単な手術であり、失敗するようなものではないと安心させてくれたんだ。そして何より、アメリカで最も優秀な外科医の一人を紹介してくれた。その医師はこの手術を何度も行っていたんだよ」

現在の状況について尋ねられると、ブリューはこう答えています。

「ああ、完璧だ。これは簡単な回復で、手術も簡単だった。全く問題ない。(症状が出たのは)左手の方で、今は左手を完全に使えるようになった。回復中はあまり使えず、少し痛みもあった。それから徐々に元の状態に戻していった。今は痛みはもうないし、いつも通りに演奏できるよ」