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AIが生成した偽曲がTOTOの楽曲としてストリーミングサービスで配信される スティーヴ・ルカサー「本当に恥知らずな行為だよ」

2025/07/23 18:03掲載
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TOTO
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AIが生成した偽曲がTOTOの楽曲としてストリーミング・サービスで配信されています。TOTOのスティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)が削除依頼をすることで、Spotifyからは削除されましたが、YouTube、Apple Musicでは同名の別アーティストとして現在も配信されています。

この現象は、1989年に亡くなったカントリーミュージックのシンガーソングライター、ブレイズ・フォーリーの楽曲として「Together」がSpotifyに登場したことで話題を呼びました。この曲は過去に埋もれていたフォーリー自身の楽曲ではなく、AIが生成した楽曲でした。

同じことがTOTOにも起きました。彼らはツアーを行っていますが、契約上の問題から新曲は制作していません。「Name This Night」という偽のインストゥルメンタル曲がSpotifyのTOTOページに追加され、その後、削除されました。

スティーヴ・ルカサーは米Ultimate Classic Rockの取材に応じて「Spotifyがこのようなことを許可したことに驚いている」と話しています。ルカサーは正式に苦情を申し立てたことを認め、「俺たちにできることは、見つけて削除させることだけだ。本当に恥知らずな行為だよ」と話しています。さらに「もし彼らが俺たちの全楽曲を無断で利用し、AIが俺たちに非常に似ているけど本物ではない新たなTOTOのアルバムを作ったら、それはさらに深刻な問題になるだろう」とも付け加えています。