ザ・ジャム(The Jam)は初期の頃、ライオンが助手席に座ったバンに乗ってライヴ会場まで行っていたそうで、
ポール・ウェラー(Paul Weller)はそのライオンに襲われたことがあると、Uncut誌の新しいインタビューの中で明かしています。またウェラーはザ・ジャムのドラマーだった故
リック・バックラー(Rick Buckler)について後悔を語っています。
ザ・ジャムの初期時代、父親の友人であるロニーがトランジットのバンでバンド・メンバーをライヴ会場まで送り届けていました。ロニーは、どうやら少し変わった人物で、ライオンを飼っていたようです。ウェラーはこう話しています。
「当時はまだ成獣じゃなかった。ロニーがバンを運転して、ライオンが助手席に座っていた。でも油断はあまりできなかった。ある時、俺たちが後部座席に座っていて、俺が助手席にもたれかかったら、次の瞬間には、あのクソライオンが俺に襲いかかってきたんだんだよ。もうびっくりして漏らしそうだった。ライオンに襲われるなんてね!」
ザ・ジャムのライヴ中、ロニーとライオンはバンの中でライヴが終わるのをじっと待っていたのでしょうか? 実際はそうではなかったようです。
「ロニーは俺たちを降ろして、(ライヴ終了後にあわせて)後で戻ってきたんだ。ライオンと一緒にね。彼は数年飼っていたけど、大きくなりすぎたから手放さなきゃならなかった。近所の人がいなくなり始めていたからね…」
ウェラーは同じインタビューの中で、今年2月に亡くなったザ・ジャムのドラマー、リック・バックラーについても語っています。
「彼の死は本当にショックだった。本当に人生観が変わるような瞬間だった。誰かと話さないことがどれだけ馬鹿げているか気づかされたんだ。リックが亡くなる直前、40年間会っても話してもいなかったのに“彼に会いに行きたいな”って思ったんだよ。でも“気まずいかもしれない、会いたくないかもしれない”とも思った。後で共通の友人から、リックも同じことを言っていたと聞いた。友人は“ポールに言った方がいい?ポールに会いに来てもらいたいかい?”と尋ねたら、リックは“どうだろう、気まずいかもしれない”と言っていたそうだよ。俺たちは同じことを考えていたんだ。後悔してるよ。会いに行くべきだった…一度でいいから会っておけばよかった」