ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)の新作はエリオット・スミスのカヴァーアルバム『Ride into the Sun』。このアルバムから新たに「Southern Belle feat. Daniel Rossen」のミュージックビデオが公開されています。
シンガーソングライターのエリオット・スミス(Elliott Smith)と、ジャズ・ピアニストのブラッド・メルドー(Brad Mehldau)は、何度か共演したこともある仲でした。スミスが亡くなって早いもので20年以上が経ちますが、メルドーは新作をスミスの音楽に捧げることに決め、スミスのカヴァー・アルバム『Ride into the Sun』を新録音しました。海外で8月29日に発売されます。リリース元はNonesuch Records
『Ride Into The Sun』では、メルドーがスミスの10曲をカヴァー。また、スミスもカヴァーしたビッグ・スター(Big Star)の「Thirteen」や、メルドーが「ある意味でスミスの先見の明のあるゴッドファーザーのようなもの」と評するニック・ドレイク(Nick Drake)の「Sunday」のカヴァーも収録されています。さらに「スミスの作品からインスピレーションを受け、それを反映した」というメルドーのオリジナル曲4曲も収録されています。
ブラームスの伝記作家の一人は、彼の作品の一つを“涙の中の微笑み”と表現しましたが、これはこのアルバムのオープニング曲“Better Be Quiet Now”にもぴったりの表現です。この曲は、切なくも優しい別れの歌で、主人公は悲しげに微笑みながら別れを告げていています。
『Ride Into The Sun』は、私たちが演奏する曲“Colorbars”の歌詞の中でも特に美しい一節からのものです。エリオット・スミスは、この曲のオリジナルで“誰もが私に太陽に乗り込んでほしいと思っている”と歌っています。音楽を聴いている時、私はこの地上にはもういない人々――彼のように――と交感できるような感覚を覚えます。“太陽に乗り込む”いうのは、おそらくそれは彼との永遠の旅のようなものなのかもしれません。よくはわかりませんが…そこには何か神秘的なものを感じます...」
以下は以前に公開された音源・映像
「Between the Bars」のミュージックビデオ
「Tomorrow Tomorrow」のミュージックビデオ
「Better Be Quiet Now」のミュージックビデオ
メイキング映像
■『Ride into the Sun』
01 “Better Be Quiet Now” 02 “Everything Means Nothing To Me” 03 “Tomorrow Tomorrow” (feat. Daniel Rossen) 04 “Sweet Adeline” 05 “Sweet Adeline Fantasy” * 06 “Between The Bars” 07 “The White Lady Loves You More” 08 “Ride Into The Sun: Part I” * 09 “Thirteen” (Big Star cover) 10 “Everybody Cares, Everybody Understands” 11 “Somebody Cares, Somebody Understands” * 12 “Southern Belle” (feat. Daniel Rossen) 13 “Satellite” 14 “Colorbars” (feat. Chris Thile) 15 “Sunday” (Nick Drake cover) 16 “Ride Into The Sun: Conclusion” *