HOME > ニュース >

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「Killing in the Name」は「デモテープに埋もれていた」曲だった トム・モレロ回想

2025/07/22 12:50掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Rage Against the Machine
Rage Against the Machine
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)の「Killing in the Name」はバンドの代表曲のひとつですが、トム・モレロ(Tom Morello)をはじめバンドメンバーは最初、この曲のポテンシャルに気づかずに、この曲は「デモテープに埋もれていた」という。この曲に最初に注目したのはバンドメンバーではなかったと、モレロはポッドキャスト『The Strombo Show』の新しいインタビューの中で振り返っています。

「あの曲はデモテープに埋もれていたんだ。レイジのデモでは6曲目だった。最初に注目したのはA&R担当のマイケル・ゴールドストーン。彼は一時期、バンドの“第5のビートルズ”のような存在だった。とても賢く、思いやりがあり、的確な意見を言ってくれる人だった。

彼は、その曲を最初のシングルにすべきだと提案した。16回の“fuck you”と1回の“motherfucker”を含む歌詞を一切編集せず、“ラジオにそのまま送るんだ”と言っていた。エピックのオフィスで“あれを(ファーストシングルに)?”と言ったのを覚えてるよ。

バンドのアイデアだったと言えたらいいんだけど、そうではなかった。挑戦的な要素こそが功を奏すると理解があったんだ。ある時、誰かが曲の途中で止まる部分について“その部分はスムーズにしたらどうか”と提案した。

俺はロック・アップ(モレロの前のバンド)での経験から、二度と(ビジネスサイドの提案には)耳を貸さないってことを学んだ。“それは素晴らしい。君が自分のバンドを組む時は、その部分をスムーズにすればいい。これはこれのままでいい”ってね。信じられないことに...先日家に10億回再生達成の知らせが届いたんだ。本当に信じられないよね」

この象徴的なリフの起源について、モレロは次のように語っています。

「あの曲のリフは...ハリウッドのギタリストにギターのレッスンをしていて、ドロップDチューニングについて教えていた時に思いついたんだ。その時はベースでやってみたんだけど、“フレットボードの配置が変わるから、普通のチューニングならこうなる所が、こうなるんだ”と説明していたら、なかなかカッコいい音がした。そこでラジオシャックのバッテリー式レコーダーを持ち出して、録音ボタンを押して、2~3回弾いてみたんだ。その後レッスンに戻って、翌日、そのリフを持ってバンドのリハーサルに行ったんだよ」