45歳の男性がマーケットプレイスで1960年代のギターアンプを3,000ポンド(約60万円)未満で購入。調べて見ると、
ジョン・レノン(John Lennon)がかつて使用していたものだと判明する。2人の子供の父親である彼は「これほど価値のあるものを家に置いておくのは怖い。ずっと手元に置いておきたい気持ちもありますが、幼い子供が走り回る家に置いておくのはリスクが大きい」と売却する可能性も検討しています。
この男性の名前はジェームズ・テイラー。彼はFacebookマーケットプレイスで1960年代のフェンダー・デラックスを購入しました。このアンプについて、マンチェスター・イブニング・ニュースにて語っています。
購入品を受け取りに行った時、売り手はそのフェンダーアンプがジョン・レノンが以前に所有していたものだと主張しました。しかし、テイラーは「ジョン・レノンが、ある人に贈ったものかもしれないと言われたけど、こういう話は以前にも聞いたことがあったので、あまり気に留めていなかった」と振り返っています。
しかし、調査を重ねた結果、テイラーは売り手の主張を信じるようになりました。
テイラーは、このFacebookの売り手がレノンとつながりがあったことを確認しました。売り手は、1971年のアルバム『Imagine』でレノンと共演したソングライター兼ギタリストのロブ・リントンの友人でした。
テイラーは、このアンプがかつてレノンのものだったかどうかを確認するためリントンに連絡を取ると、リントンはそれは本当の話だとテイラーに伝えました。リントンはさらに、証明としてテイラーに直筆の「真正証明書」を書いて渡しました。証明書には、こう書かれていました。
「私の友人であるマル・エヴァンズは、長年にわたりビートルズのロードマネージャーであり、パーソナル・アシスタントを務めていました…当初、彼は録音のためにこのアンプを私に貸してくれたのです。彼はこのアンプがジョンのものだと教えてくれました。
1971年、私はジョン・レノンのアルバム『Imagine』に招待されました。レコーディングセッションの後、私はジョンと一緒にいた時、当時、自分が所有していたアンプよりも、小型のアンプが必要だったため、マル・エヴァンズからこのフェンダー・アンプを借りたことを話しました。
ジョンに、アンプをあなたの家に持っていくべきか返すべきか聞いたところ、彼はこう答えました。“いや、セッションでの君の仕事に本当に感謝しているよ。返す心配はしなくていい、そのまま持っていてくれ。君のものだ!”」
テイラーは、このアンプについて、こう話しています。
「アンプが欲しくて買ったのであって、ジョン・レノンに大金を払ったわけではありません。でも、詳細を確認していくうちに、自分がとてもエキサイティングなものを手に入れたことに気づきました。まったく予想外でした!
子供の頃、両親に『Sgt.PepperのLonely Hearts Club Band』を聴かせてもらったのが最初の音楽体験の一つでした…そして今、ジョン・レノンのアンプを所有しているなんて、信じられない気分です!」
テイラーによると、このアンプは今でも「素晴らしい音を奏でる」とのことで、すでにバンドの練習で使用しているそうですが、彼は「この機材の歴史的価値に気づいていたら、もう少し慎重になっていたかもしれない」と認めています。
テイラーは現在、アンプの真贋鑑定のため追加の専門家を探しており、レノンがこのアンプを使って録音した可能性のある楽曲をさらに調査したいと考えています。
また彼は、このアンプを売却する可能性も検討しています。2人の子供の父親である彼は、こう話しています。
「これほど価値のあるものを家に置いておくのは怖い。ずっと手元に置いておきたい気持ちもありますが、幼い子供が走り回る家に置いておくのはリスクが大きいです」