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『ライヴエイド』 ミック・ジャガーのバックバンドを務めたホール&オーツが共演を回想

2025/07/10 18:51掲載
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Mick Jagger with Hall and Oates (Live Aid 1985)
Mick Jagger with Hall and Oates (Live Aid 1985)
1985年7月13日に開催された20世紀最大のチャリティーコンサート『ライヴエイド』。ミック・ジャガー(Mick Jagger)のステージでは、ホール&オーツ(Hall and Oates)と彼らのバンドがミックのバックバンドを務めました。ジョン・オーツ(John Oates)ダリル・ホール(Daryl Hall)は米ビルボード誌の新しいインタビューの中で、この共演について振り返っています。2人のインタビューは別々に行われました。

2人とも『ライヴエイド』への出演がどのように決まったのか具体的には覚えていませんが、ミックのバックを務めることは、予想だにしない出来事だったという。ホール&オーツのギタリスト、G.E.スミスがミックのソロアルバム『She's the Boss』の「Secrets」でギターを弾いていたことが、この2組をつなぐきっかけとなったそうです。

ジョン・オーツ:
「ミックは当時ソロアルバムを出したばかりで、バックバンドがいなかった」

ダリル・ホール:
「これは私から始まった話ではない。私はただの一兵士で、他の人たちが“ミックがこれをやりたいと言っている。君は彼と一緒にやって、ティナも参加するし、デヴィッドとエディも呼んで...”と、すべてはすでに計画済みで、私はただ“いいよ、いいよ、いいよ”と言っただけだ」

本番前、マンハッタンのSIRスタジオでミックとリハーサルを行いました。

ジョン・オーツ:
「僕たちは曲を準備し、何度も練習して、かなり完璧にマスターしていた。僕たちの80年代のバンドは本当に凄かったからね。ステージで演奏していると、ミックが部屋に入ってきて、ステージに飛び乗って“準備はいいか?”と言い、“さあやろう!”と言って曲名を叫んだ。カウントを取ると、彼は巨大スタジアムで演奏するかのように曲に入った。翼を広げたような仕草でステージの前を闊歩するなど、完全に本番さながらのパフォーマンスだった。リハーサルスタジオで曲を演奏しているような感じではなく、僕たち以外は誰も観ていない中でフルパフォーマンスを披露していた。正直驚いたが、本当に興奮したよ」

当時ストーンズ以外で最も注目を集めたパフォーマンスであっただけに、ダリル・ホールは「(ミックは)緊張していた」と振り返っています。

ダリル・ホール:
「終わった後、“どうだった?俺の出来は?”と聞いてきた。興味深かったよ、私は、こういうのを内側から見れる立場だからね。一度ステージに立ったら、私たちはただのマシンだった」