
Pearl Jam (photo: Danny Clinch)
パール・ジャム(Pearl Jam)から脱退した
マット・キャメロン(Matt Cameron)の後任ドラマーは誰なのか? ファンの間ではさまざまな人物の名前が挙がっています。過去に在籍したドラマー2人、デイヴ・クルーセンとデイヴ・アブラジーズが復帰の可能性について、それぞれ語っています。
デイヴ・クルーセンは1990年から1991年まで在籍し、アルバム『Ten』に参加しました。クルーセンは2017年のロックの殿堂入り式典でバンドと共に演奏し、2022年にはキャメロンが新型コロナウイルスに感染してツアーの一部を欠席した際にも再び参加しました。
デイヴ・アブラジーズは1991年から1994年まで在籍し、アルバム『Vs.』『Vitalogy』に参加しました。1994年夏、他のメンバーとの対立によりバンドを脱退。アブラジーズは解雇されたと主張しています。
クルーセンは米国時間7月8日、Audacyの番組『The Daly Migs Show』にゲスト出演し、キャメロンの脱退を受けて、自身がバンドに復帰するかどうか語っています。
「昨日の朝にメッセージを受け取った時は何が起こっているのか分からなかった。みんなから連絡には“バンドが何を計画しているのか分からない”と返事したよ。マットの知らせにはとても驚いたけど、彼の新しい冒険が楽しみだね。彼が計画していることが何であれ、応援しているよ。
もちろん、またあの連中と一緒に演奏したいよ。いつでもね。彼らもそれを知ってるはずだ。(ロックの)殿堂入りは素晴らしい経験だったし、ツアーで一緒に演奏した時も、時間が経っていないみたいだった。あの連中と演奏するのは自然体でできることだから、もちろんまたやりたいよ」
一方、アブラジーズはSNSにて、自身の考えを投稿しています。
「マット・キャメロンが27年間務めてきたドラマーの座から退くことを発表したため、最近、僕のドラミングについて多くの話が交わされ、もしもの可能性が議論されている。
FacebookやInstagramの僕のページには、僕がパール・ジャムに連絡して和解を試みることを願う、何千もの投稿、メッセージ、メールが殺到している。明確にしておくけど、僕は彼らと和解すべきことは何もない。
バンドからの解雇、そしてバンドのマネジメントと旧レーベルの行動によって引き起こされたその後の試練や苦難は、全て僕の責任ではない。一部の理解不能で予想外の軽率なコメントや行動を除けば、僕はバンドのメンバーを非難したり、恨みを抱いたりしたことはない。
パール・ジャム後の30年間、僕は素晴らしい人々と素晴らしい音楽プロジェクトに参加する幸運に恵まれた。当時の僕たちが持っていた音楽的な化学反応を破壊することがなぜそれほど重要だったのか、本当のところは理解できなかったけど、それはそれとして、僕にはどうすることもできなかった。少なくとも僕が考えられる範囲では。1995年以降の年月は、人間としてもプレイヤーとしても成長するのに十分な時間だった。
バンドのメンバーたちも僕と同じように成長し、成熟したようだが、彼らと個人的に連絡を取っていないことから、過去のわだかまりは深く、氷のように冷え切っていて、再びつながりを持ったり和解したりするのは難しいように思える。
これは残念なことで、僕を深く悲しませることだ。
もし声がかかれば、僕には貢献できることがたくさんあるだろうけど、でも残念ながらそれは起こらないと思うよ」