「今まさに、キング・クリムゾンのスタジオ・アルバムを制作しています」。
キング・クリムゾン(King Crimson)の
ジャッコ・ジャクジク(Jakko M. Jakszyk)はGoldmine Magazineの最新インタビューの中で、そう発言しています。
ジャクジクは2013年にキング・クリムゾンに加入した時のことを語った際、こう話しています。
「あれは本当に素晴らしい経験だったし、ある意味、その一部は今も続いている。今まさに、キング・クリムゾンのスタジオアルバムを制作しています」
インタビュアーが「わお!」と驚くと、ジャクジクはこう続けています。
「ええ。それがいつ、どのような形でリリースされるかは、僕の知る限りではありません。でも、僕たちは少しずつ進めてきて、数ヶ月前にマネージメントから“やれるか?”と言われました。そういうわけで、何らかの形でいつかリリースされることを見据えて録音を続けています。でも、いつになるかわかりません。
さらに、僕がクリムゾンに加入する前にロバート(フリップ)と制作した『The Scarcity of Miracles』というアルバムもある。これは、たくさんのボーナストラックを加えたヴァージョンがまもなくリリースされる予定です。あのアルバムは、その制作の性質上、多くの即興演奏やリリースされなかった大幅に異なるヴァージョンが存在します。また、様々な場所で演奏しているライヴ映像を将来リリースする計画もあります。これは継続的なプロジェクトです。ロバートの最近の体調を考えると、これが再びライヴを行うことを意味するかどうかはわかりません」
Q:新しいアルバムには最新のクリムゾン・ラインナップが参加しているのでしょうか?
「はい」
Q:素晴らしいですね。このラインナップによるライヴには新曲も含まれていましたが、それらは新作アルバムで再録されるのでしょうか?
「はい。それらの楽曲のスタジオ・ヴァージョンや、その他の断片などが、アルバムの制作過程で形になっていくと思います。そうなるでしょう」
キング・クリムゾンのスタジオ・アルバムは2003年の『The Power to Believe』が最後です。キング・クリムゾンは2021年のツアー終了後、活動を完全に停止しており、今後の計画はありません。
ジャクジクは2024年11月の英Prog誌のインタビューの中でも、キング・クリムゾンのメンバーたちは「これまでライヴでしか演奏されていなかった、新しい素材のスタジオ・ヴァージョンをレコーディングしている」と発言しており、また「これがキング・クリムゾンのアルバムとしてリリースされるのか、それとも保管庫に眠るのかはわからない」と話していました。
ジャクジクはまた、2025年6月の英Prog誌のインタビューの中でも、キング・クリムゾン在籍中に作曲され、コンサートでは演奏されたものの、録音されなかった楽曲に取り組んでいると発言していました。そこでは「2、3週間後に、それについてさらに話し合うミーティングがある。ロバートを含む、キング・クリムゾンの最新ラインナップのメンバー全員が参加している。最終的にどうなるかはわからないけど、とても楽しく取り組んでいるよ」と話していました。