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ジョー・ボナマッサ、ロリー・ギャラガーの故郷でロリー愛用ギターを特別に使用して「As The Crow Flies」を再現

2025/07/08 17:36掲載
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Joe Bonamassa - As The Crow Flies at the Marquee Cork 02/07/25 at Rory Gallagher Celebration Concert
Joe Bonamassa - As The Crow Flies at the Marquee Cork 02/07/25 at Rory Gallagher Celebration Concert
ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)の故郷アイルランドのコークで、ロリーに敬意を表したトリビュート公演を行ったジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa)。ロリーが愛用した1932年製ナショナル・トライオリアン(スライド用のリゾネーター・ギター)を特別に使うことが許可されたジョーは、ロリーがライヴ・アルバム『Irish Tour'74』で演奏した「As The Crow Flies」を再現して、公演を締めくくりました。

ジョーの人生は、彼の父親がロリーの1972年ライヴ・アルバム『Live in Europe』を聴かせたことで一変したという。彼はGuitarist誌のインタビューの中で、このアルバムの影響について「長髪で、まるで自動車工場から出てきたような風貌の男が、今まで聴いたことのないような魂のこもったブルースとロックを演奏している。まさに衝撃だった」と振り返っています。そのためジョーはコークでの3公演を「音楽人生における最大の挑戦」と称していました。

1932年製ナショナル・トライオリアンは、ロリーの有名な1974年のライヴ・アルバム『Irish Tour'74』で使用され、トニー・ジョー・ホワイトの「As The Crow Flies」のカヴァーにメタリックでソウルフルな音色を加えました。ジョーはアイルランドでこの伝統を受け継ぎ、見事なスライドギターワークを披露しています。

ロリーはこのギターはデンバーを訪れたギター売りから、わずか100ポンドで購入しました。2024年、ロリーの伝説的な1961年製フェンダー・ストラトキャスターがオークションに出品され、889,400ポンド(約1億7400万円)で落札されたことを受け、このギターは、ロリーの文化的影響を称えるコークの博物館に寄贈されました。その際、GoFundMeキャンペーンで集まった資金でこの楽器を購入しました。今回、3つの特別公演のためにジョーに貸し出されています。

ジョーはSNSで、この3日間の公演を振り返っています。

「今、頭の中を多くの感情が駆け巡っている。最も強く感じているのは感謝の気持ちです。この機会を得られたこと、そして、自分自身の不安を乗り越えてこの素晴らしい栄誉と責任を受け入れることができたことに、心から感謝しています。

僕たち全員がロリーの意思を正しく受け継ぎ、彼の精神の中でこれらのパフォーマンスができたことを願っています。故郷からの愛が彼のレガシーを受け継いでいる姿を見て、彼も誇りに思ってくれたはずです。一生忘れられないほどの名誉です。まだ全てを消化しきれていません。時間がかかるかもしれません」

当日のファン撮影の映像あり