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デヴィッド・リンチ監督作『マルホランド・ドライブ』でロイ・オービソン「Crying」スペイン語版をアカペラ歌唱、シンガーのレベッカ・デル・リオ死去

2025/06/28 01:25掲載
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Mulholland Drive (2001) - Llorando
Mulholland Drive (2001) - Llorando
デヴィッド・リンチ(David Lynch)監督映画『マルホランド・ドライブ』(2001年)にて、ロイ・オービソン(Roy Orbison)「Crying」のスペイン語版「Llorando」をアカペラで歌ったことでも知られる、シンガーのレベッカ・デル・リオ(Rebekah Del Rio)が死去。ロサンゼルス検視官の発表によると、6月23日にロサンゼルスの自宅で亡くなりました。死因は明かされていません。57歳でした。

1967年にカリフォルニア州チュラ・ビスタで生まれたレベッカは、1989年にロサンゼルスに移住し、歌手として成功を収めるため活動を開始した。ロイ・オービソンの「Crying」のスペイン語ヴァージョン「Llorando」で注目を浴びた後、1994年にレコード契約を結び、ナッシュビルに移住。同年にデビューアルバム『Nobody’s Angel』をリリースした。

この頃、デヴィッド・リンチが彼女の音楽を知り、彼がテレビシリーズを想定した作ったパイロット版『マルホランド・ドライブ』のシーンで、レベッカは「Llorando」をアカペラで歌った。パイロットが採用されなかったため、リンチはこれを長編映画化し、2001年に公開。レベッカのシーンは映画の象徴的で感情的なクライマックスとなった。

レベッカ・デル・リオは、リチャード・ケリー監督の2006年映画『サウスランド・テイルズ』ではアメリカ国歌をストリングス・アレンジで歌唱。その後、彼女はリンチと再びタッグを組み、『ツイン・ピークス The Return』の10話目でモビーと共演した。