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ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー、これまでで最高の自身のギターソロは「Going Home」 ソロはシンプルさとメロディが重要だと語る

2025/06/24 19:21掲載
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Mark Knopfler
Mark Knopfler
ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)マーク・ノップラー(Mark Knopfler)は、自身が手がけた中で、これまでで最高のギターソロは、1983年のソロ曲「Going Home: Theme of the Local Hero」だと考えているという。ソロにおいては、シンプルさとメロディが重要だと、El Paisの新しいインタビューの中で語っています。

ノップラーは、自身が即興演奏者ではないと考えていたため、シンプルでメロディックなアプローチに惹かれたと話しています。

「僕にとって、ソロで最も重要なのはメロディ。複雑さよりシンプルさを重視している。ジャズ・ミュージシャンのように即興演奏するほどの技量はないからね」

「Going Home: Theme of the Local Hero」は、1983年のイギリス映画『ローカル・ヒーロー』のサウンドトラックに収録されたノップラーが作詞・作曲した楽曲です。

「『ローカル・ヒーロー』の“Going Home”には何か特別なものがある。安物のギターで、とてもダイレクトな音で、全てを間違えたけど、完璧な音だったと思う(笑)。うまくいったのは、やりすぎて失敗するほど極端に追求しなかったからだと思う。ただやるべきことをやっただけ。やりすぎなかった。場所、人々、岩、水を描こうとしたんだ。僕にとっては、場所やアイデア、ローカル・ヒーローそのものの肖像だったんだ」

ノップラーは控えめながらも印象的な演奏スタイルで、当時のギターヒーローたちとは一線を画していました。しかし、周囲の動向に無関心だったわけでも、それを気に入っていなかったわけでもありませんでした。自身より前に登場した、あるいは同時期に活躍した名プレイヤーたちとの関係について、ノップラーはこう語っています。

「彼らのことは好きだよ。ミュージシャンは、人々が思っている以上に互いの音楽を楽しんでいる。ジェフ・ベックや(シャドウズの)ハンク・マーヴィンの演奏は素晴らしかった。全く異なるスタイルだからね。もしみんなが同じ演奏をしていたら、それはひどいものになっただろうね。ピーター・グリーンは本当に素晴らしいミュージシャンだった。

重要なのは、演奏しすぎることではなく、正しい演奏をすることなんだ。スティーヴィー・レイ・ヴォーンを聴けば、それがわかる。たとえ複雑な演奏でも、偉大なミュージシャンたちには細やかな配慮と注意が払われていることがわかる。それが素晴らしいんだ。

ああいう演奏をしようとしたことはないけど素晴らしいと思うよ。ブレイク・ミルズは最高だし、よく聴いている。15歳で始めた頃は模倣するけど、ある時期を過ぎると自分のスタイルが自然と現れてくる。それがこの音楽の美しい部分なんだ」