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パブリック・エナミー 5年ぶりの新曲公開 銃暴力と「腐敗した政治家」に抗議するプロテスト・ソング

2025/06/21 22:08掲載
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Public Enemy, photo by Paul R. Giunta
Public Enemy, photo by Paul R. Giunta
パブリック・エナミー(Public Enemy)の5年ぶりの新曲は、銃暴力と「腐敗した政治家」に抗議するプロテスト・ソング「March Madness」。YouTubeほかで聴けます。

米国の祝日「奴隷解放記念日(ジューンティーンス)」にあわせてリリースされたこの曲は、ニュースで流れる911の緊急通報のような音で始まります。フレイヴァー・フレイヴが「右、左、左、右、左!」という軍隊的の掛け声でトーンを決め、その後「気にかけていない政治家たち」を非難し、彼らには「俺の票は渡さない」と宣言します。

チャック・Dのヴァースでは学校銃撃事件への対応として実施された形式的な安全対策に直接批判を向けます。「1年生から12年生、幼稚園ですらセキュリティが必要だ」と吐き捨て、「親は恐怖の中で子供を送り出す/法律を作る側はNRA(全米ライフル協会)を恐れて年々変化を拒んでいる」と歌っています。

この楽曲の収益は全て、Black Music Action Coalition人権基金と銃暴力に反対する非営利団体Everytownに寄付されます。

フレイヴァー・フレイヴは声明で、「ハーバード大学、バークリー音楽大学、ハワード大学の学生たちと協力して“今、俺たち人間が直面している重要な問題についてのプロテスト・アンセム”を作ることができて光栄だ。現在世界中、特にここアメリカで起きていることは恐ろしい。俺はそれが大嫌いだ。俺は声と発信手段を持っている。何十年経ってもなお、権力と戦い、ポジティブな変化を求めて戦い続けている」

チャックDは「銃暴力は正常な行為ではないにも関わらず、あまりにも長い間続いているので、それは正常化してしまった。これを病気や流行病のように扱う必要がある」と付け加えています。