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ビーチ・ボーイズのアル・ジャーディン、ブライアン・ウィルソンとの最後の会話を回想 最後の言葉の一つを明かす

2025/06/19 13:14掲載
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Al Jardine and Brian Wilson (c) Courtesy of Mary Ann Jardine
Al Jardine and Brian Wilson (c) Courtesy of Mary Ann Jardine
ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)アル・ジャーディン(Al Jardine)は米PEOPLEの新しいインタビューの中で、長年のバンドメイトであるブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)との最後の会話を回想。ウィルソンが語った最後の言葉の一つを明かしています。またウィルソンは晩年に安らぎを見出していたとも語っています。

ジャーディンがウィルソンと最後に会ったのは、彼が亡くなる1ヶ月前ほど前だったという。彼は妻のメアリー・アンと共にカリフォルニア州カーメルに向かう途中、ウィルソンを訪ねました。

「彼が最初にしたことは、僕の目を見て、じっと見つめることだった。そして彼は“君がバンドを始めたんだ”と言った。僕は“そうだね、ブライアン、ありがとう。でも君も少しは関わってたじゃないか”と答えたよ」

ジャーディンは、エル・カミーノ大学でウィルソンと学生時代を一緒に過ごした頃を懐かしそうに回想し、ある日授業に向かう途中で彼とばったり会った時のことを話しています。

「“ブライアン、一緒にバンドを組もうよ”と言った。まさにその瞬間から始まったんだ。その場で自然にね。僕らは必死でバンドメンバーを探したけど、キャンパス内にはふさわしい人物は誰もいなかった。そしたらブライアンが“そうだ、弟のカールがギターを弾くし、いとこの年上のやつはすごくいいバリトンを歌うんだ。僕の家に来てよ。紹介するから”と言ってくれた。それが始まりだった」

ウィルソンのビーチ・ボーイズでの活動は生涯を通じて断続的でしたが、ジャーデインとは友好的な関係を保ち続けました。晩年には、ジャーデインが数ヶ月ごとにウィルソンの家を訪れて挨拶し、よく自身の「ブライアン・ウィルソン・バンド」を連れて行っては、バンド名の由来であるウィルソンのために演奏会を開いていたという。

「バンドは彼のために集まって歌っていた。彼自身は参加しなかったけど、彼を仲間に入れておこうという意図があったんだ。本当に素晴らしいものだった…。彼は困難な状況にあったけど、回復しているように見えた。だから(彼の死は)本当にショックだった」

ウィルソンは晩年に安らぎを見出していたと思うかと尋ねられたジャーディンは、即座に答えました。

「ええ、もちろん。彼の家族は最後まで彼を取り囲んでいた。彼は満足していたと思う。子供たちも彼を愛していた。僕たちみんなが彼を愛していたんだ。

ブライアンと接した人は誰でも、彼から強い影響を受けた。彼は誰もが持っている同じ音符を使って、新しい音楽の言語を作り出したからね。彼は面白く、賢く、そしてとても謙虚な人だった」